2005年4月の雑記帳


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4月11日(月)
駅スタンプラリー

 東京メトロが「チャレンジ東京メトロ」と銘打った、1年がかりのキャンペーンを開始しました(→詳細)。全駅スタンプラリーとは、ずいぶん思い切ったことをやるものですが、東京都営地下鉄には(おそらく)全駅に記念スタンプを設置していることを意識したのかもしれません。個人的には、2月末に全駅乗降を達成した直後に開始されただけに、ちょっと複雑な心境ではありますが、期間は1年とたっぷりあるうえ、東京近郊に在住――さらにいえば、東京メトロで通勤――している身分ですし、全制覇しようと気負うことをせず、ゆっくり回ってみるのもよいかもしれません。とりあえず、スタンプノートだけもらい(無料)、手近な駅のものだけ捺してきました。

 スタンプラリーの類は、それが置かれているポイントのみを飛び飛びに回ることになってしまうケースが少なくなく、ほかのことが印象に残りにくいというのが欠点です。今回のスタンプラリーは、地下鉄という、乗っているだけでは大しておもしろくない乗り物を使ううえ、各駅ごとに乗り降りして階段を上がったり下りたりすると、なんだか修行しているような気になってしまうことさえあるので、この傾向はさらに強くなりそうに思われます。駅周辺の施設などとのタイアップを図ったキャンペーンのほうが、より広がりがあると思ったのですが、コストや事務処理を考慮すると、あまり現実的ではないのかもしれません。

4月2日(土)
バスへの期待

 大野バスセンター設置 名鉄揖斐線の代替路線など発着(中日新聞・岐阜、4月1日):2005年3月かぎりで多くのローカル私鉄が廃止されましたが、もっとも注目を浴びたのが名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線でしょう。従来は岐阜市内へ直行していた鉄道が廃止される一方、穂積駅方面への路線が新設され、住民にとっては選択肢がかえって増えたともいえます。人口密度がもともと高い地域であるだけに、需要の線的な変化に対応しやすい路線バスは、大きな可能性があるといえるでしょう。

 岐阜市内線を中心とした名鉄低床線が全廃という結果になったのは、最終的には、岐阜市が鉄道存続に対して、あまり前向きに取り組んでこなかった結果であることは、論を待ちません。それゆえ、岐阜市の中だけにかぎっていえば、公共交通機関に対する期待は、すっかり冷え込んでいるといえましょう(地方自治体レベルでCO2排出規制が強化される可能性が高いので、そうなってから慌てて取りくみ出す可能性はありますが)。しかし、硬直化している地方都市の旧市街地から外れているところでは、路線バスを多面的に活用していくことが、公共交通機関を活性化させるための方策のように思えます。

 鉄道廃止反対の論拠にしばしば使われる理由として「鉄道からバスに転換すると乗客が予想以上に減少する」というものがありますが、これの多くは過疎地の場合です。大野町のような地域の場合は、バスという乗り物に期待できると考えております。



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