2005年6月の雑記帳


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6月28日(火)
暑さにうだりつつ思うこと

 東京は急に暑くなり、セミが鳴き出したるする始末。梅雨はこれから本格化するはずなのですが、それを通り越して真夏に突入したような観さえあります。暑いと仕事も何もする気が減退しますが、夏は暑いのが自然の姿なのであって、そういうときに無理に仕事をする必要などないのかもしれません。

 実際には、私の現在の職場は冷房がしっかり利いているうえ、外回りがほとんどない――このため、郵便局めぐりは完全にストップしています――ということもあって、汗をあまりかかずに済んでいます。しかし、外が暑いのに汗をかかないというのも、これまた健康とはいえないわけで、ほどほどに汗をかくのが本来です。

 そのバランスを考え、自宅では冷房を原則として使わないようにしているのですが、今度はPCという問題があり、冷房を入れないで長時間利用するというのはどだい無理な話。ノートブックPCであればさておき、デスクトップPCを30度超の環境で酷使するのは、無茶もいいところです。もちろん、PCなど使わなければいいだけのことですが、Webサイトの更新が日常生活のスケジューリングに収まってしまっている以上、なかなかそうもいきません。職場のPCで更新作業を行うわけにはいきませんし。

 こういう「ねばならない」に取り囲まれているのが、日常生活なのでしょう。私は、旅に出ると、何も考えずに芝生で寝ころび、ボーッとすることなどが多いのですが、自分探しだの何だのという以前に、規律からの(少なくとも一時的な)脱却を、知らず知らずのうちに求めているのかもしれません。何を得るか得ないのかを問うまでもなく、日常を構成する要素を相対化できれば、現前する日常の再活性化が可能なはず。

 いわゆる“非日常”を体験するよりも、いまある日常を豊かなものにするような、そんな旅をしたいものです。

6月21日(火)
駅の玄関

 ここ数日、集中的に「駅の写真館」の更新を行ってきました。そのぶん、ほかの更新はほとんど行っておらず、この「雑記帳」も放置状態。福知山線の列車運転再開をはじめとして、思うところはたくさんあるのですが、特に自分なりの考えを集約させていく必要もさして高いとは思えませんので、駅コンテンツの拡充を優先させていきます。

 実際に乗り降りしたのはかなり前だったという駅も少なからずあり、失礼ながら大して印象に残ることもなく、ごく簡単なデータを掲示する以上のことができないところもあります。しかし、印象に残る駅というのは、ごくごく個人的な出来事の舞台になったというケースをのぞけば、たいていは駅を外からゆったりと見られる場合に多いようです。

 旅客駅というのは、いうまでもないことですが、人が列車に乗り降りするための施設です。しかし、バリアフリーが公共施設で義務づけられている現在において、人が実際に利用したくなるデザインになっているかどうか、疑問を抱かざるを得ない駅がしばしば見られます。上下両ホームから段差なしに乗り降りできるのに、わざわざ橋上駅舎化して上下移動を強制する場合さえあります。しかし、玄関を人が自由に歩くことができ、そして車に気兼ねなく移動できる空間を確保することが、駅の魅力を高める重要な要素になっていることは、多言を待つまでもありません。

 駅は、車が利用するものではなく、人が利用するものなのですから。

 

 本日更新した「駅の写真館」のうち、電鉄魚津および新魚津については、確認した資料によって開業日の食い違いが見られます。ひとまず『駅名事典 第6版』(中央書院)のデータに従っておきますが、折を見て確認いたします。



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