東京は急に暑くなり、セミが鳴き出したるする始末。梅雨はこれから本格化するはずなのですが、それを通り越して真夏に突入したような観さえあります。暑いと仕事も何もする気が減退しますが、夏は暑いのが自然の姿なのであって、そういうときに無理に仕事をする必要などないのかもしれません。
実際には、私の現在の職場は冷房がしっかり利いているうえ、外回りがほとんどない――このため、郵便局めぐりは完全にストップしています――ということもあって、汗をあまりかかずに済んでいます。しかし、外が暑いのに汗をかかないというのも、これまた健康とはいえないわけで、ほどほどに汗をかくのが本来です。
そのバランスを考え、自宅では冷房を原則として使わないようにしているのですが、今度はPCという問題があり、冷房を入れないで長時間利用するというのはどだい無理な話。ノートブックPCであればさておき、デスクトップPCを30度超の環境で酷使するのは、無茶もいいところです。もちろん、PCなど使わなければいいだけのことですが、Webサイトの更新が日常生活のスケジューリングに収まってしまっている以上、なかなかそうもいきません。職場のPCで更新作業を行うわけにはいきませんし。
こういう「ねばならない」に取り囲まれているのが、日常生活なのでしょう。私は、旅に出ると、何も考えずに芝生で寝ころび、ボーッとすることなどが多いのですが、自分探しだの何だのという以前に、規律からの(少なくとも一時的な)脱却を、知らず知らずのうちに求めているのかもしれません。何を得るか得ないのかを問うまでもなく、日常を構成する要素を相対化できれば、現前する日常の再活性化が可能なはず。
いわゆる“非日常”を体験するよりも、いまある日常を豊かなものにするような、そんな旅をしたいものです。