2005年8月の雑記帳


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7月28日(木)
これだけ進んだという表示

 ここ2週連続して、週末の休みを利用して駅をまわってきました。具体的には、16日から18日までの3日間に「スルッとKANSAI 3dayチケット」を購入して関西私鉄を回り(神鉄、阪神、南海、京阪がメイン)、23日から24日にかけては「青春18きっぷ」を使って三重県内のJR線(名松線と参宮線がメイン)を回ってきました。

 さしたる特色がない駅が続いたり、同じような規格で設計された駅が多かったりすると(地下鉄や新交通システムなどに多いパターンです)、どの駅がどういうものだったのか、地図や写真を見ながら思い出していく羽目になります。いっぽう、JRのローカル駅や古い私鉄の駅の場合、「駅の写真館」で乗降駅の全網羅を行うようになって以降、駅名を見ただけで、その周囲の情景がすぐに思い浮かぶようになりました。こういう形でWebサイトを運営するようになった成果(?)のような気がいたします。かつて「駅の写真館」を立ち上げてしばらくの間は「特に印象に残っていない」のひとことですませていた駅が多かったのですが、印象などを記録しようという意識を(それほど強くはないにせよ)もって観察すると、意外といろいろなことが見えてくるようになったためです。

 偶然の発見というものは、それ相応の動機がないと、なかなか起こるものではないといいます。ものごとを見いだしていくには、何らかの行為なり目標なりと関連づけていくことが必要なのでしょう。もちろん、Webに成果をあげていく“ために”駅に乗り降りしているわけではないのですが――そうなったら本末転倒ですので、しばらく休むことになるでしょう――、なかなか到達できない目標(全駅乗降なんて何十年先になるやら!)だけを見上げているより、こまめな更新を行うことで、前進を実感していければいい、と考えます。

 もちろん、自分の得たデータを、広くさまざまな形で活用していただければ幸いですので、特に「駅の写真館」について、コンテンツ内容やメニューなどのご意見がありましたら、お気軽にご連絡いただければ幸いです。

7月15日(金)
縦軸、横軸、斜め軸

 「駅の写真館」に掲載している駅の数がかなり増えてきました。これを受けて、一覧リストの再構築と平行して、新コンテンツ「駅を歩いて」を設置し、さまざまな角度から駅をカテゴライズし、これにテーマに即した形で、コメントを付していきます。従来の「駅の写真館」では、個別ページごとの内容はしだいに充実させていくことで、ある程度軌道に乗ったと考えておりますが、ひとつの駅がひとつのWebページ単位に分かれてしまい、コンテンツへのアクセスが「まず駅名ありき」になってしまい、駅名以外でのランダムアクセスなどほぼ不可能となってしまいました。しかし、「パラパラとページをめくるように斜め読みしながら、気になったものを見る」という“気楽な”閲覧は、とても理にかなっているものです。各ページの整理が進むほど、こういったアクセスは難しくなります。これを幾分なりとも解決するために、いわば「アバウトかつ柔軟な分類」という要素を導入して、多様なアクセスの方法を確保したいと考えたしだいです。

 こういった背景で作ったため、「駅を歩いて」の各ページでは、個別の駅に関する説明はごく簡単なものにとどめ、写真などもいっさい掲載しません。具体的な詳細データは各駅ごとのページに譲ります。しかし、異なる駅を並べてあれこれコメントすれば、個別の説明だけでは不可能な比較軸が生じます。これによって、駅の見方を多様化し、ひいては閲覧者の(いな、それ以前に、Webサイト制作者の)視点を柔軟なものに保つための助けになればいいな、とも思っております。

 このほか、“枠”を作っただけという状態の「日本観光図会」なども充実させていきたいところですが、まずは駅方面を整理していくことを先行させていきたいと存じます。

7月14日(木)
駅前の風景

 「駅の写真館」以外の更新がぱったり止まってしまいました。最近は、あちこちへ出かけるというよりはむしろ、図書館に出向いてあれこれ調べものをしていたりするほうに時間がかかっています。この「TRAVEL STATION」とは直接の関係はないのですが、多少影響がある分野ではあります。それでも、業務上の繁忙期というわけではないため、極力定期的な更新を維持するようにつとめています……といえば聞こえはいいのですが、更新しているのが、ほとんど新規の駅紹介ページだったりするわけで。言い換えると、未公開状態だった駅がたくさん残っているともいえます。

 その駅紹介にしても、駅周辺の光景を、文章で――“写真館”と銘打ってはおりますが、写真ばかりに頼りたくはありません――表現しようとすると、ボキャブラリーの貧弱さを痛感します。例えば、駅の周囲に民家が建て込んでいたとして、それを「住宅地」と表現するのは容易ですが、これではどんな町並みが出迎えてくれるのか、読む人に具体的なイメージを想起させるのは難しいでしょう。しかし、こういった程度の表現しかできないケースが多いわけで。このあたり、自分の語彙力と感性の双方において、まだまだ足りない点が多いのだろうと思うしだいです。

 もちろん、四六時中アンテナをピンと立てていられるはずもなく、本当に印象に残らないケースもあるわけで、そういう場合は、そういうニュアンスを明示するように心がけてはいます。また、再訪時に印象を新たにすることも多いため、加筆、修正も、まめに行っていきたいと思っております。



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