2006年5月の雑記帳


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5月8日(月)
ゆりかもめ

 5月の大型連休中は、どこへ行こうにも、いやそれ以前にどこへ動こうにも満員ばかりなので、基本的にこの時期に旅行をしたことは未だかつてありません。むしろ、都心およびその郊外で気楽に行き来できるようなところにちょっと足を延ばす、というほうが多くなっています。

 今年もそういうわけで、ゆりかもめの延伸区間に乗って参りました。ゆりかもめというと、4月14日に車輪が脱落して長期にわたり不通となった事故の記憶がまだ生々しいのですが、私が乗ったときには何らかのイベントがあったようで、台場までは満員御礼状態でした。それでも、有明から豊洲までの区間に乗った午前中の豊洲行き列車は、全車両あわせて10人程度の入り。現状ではこんなものと見るべきか、予断を許さない数値と見るべきかはわかりませんが、第1期開業期間にくらべて車窓でも新鮮みがなく(更地が広がるばかり)、観光客を引きつけるだけの魅力があるとは思えません。先頭に陣取っているとえらく眺めがよかったといえば聞こえはよいものの、運河の向こうには摩天楼、目の下には雑草さえ生えない裸地ばかりですから。

 さらに、市場前駅など、駅の周りには何もありません。当初は通過扱いで営業していなかった汐留駅同様、乗降すべき旅客がまったく見込めない場合は、営業開始を先送りしてもよかったのではと思いますが、背景には何らかの事情があったのでしょうか。

 前途多難な気配がありますが、豊洲から乗ってくる人もそれなりにはいましたから、東京方面からお台場への新たなルートとしてどこまで認知度を高めることができるかが鍵になりましょう。りんかい線とのお客の取り合いになりそうではありますが。



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