2010年10月の雑記帳


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10月1日(日)
神戸高速鉄道の取扱い

「駅の写真館」で取り上げている駅は、基本的に列車を運行している事業者単位にしています。詳しくいうと、「鉄道事業法」で「第一種鉄道事業者」および「第二種鉄道事業者」を対象とし、線路を保有するのみで自分では列車を運行しない「第三種鉄道事業者」は対象外にしています。しかし、神戸にある「神戸高速鉄道」については、もともと阪急、阪神、山陽電気鉄道、神戸電気鉄道(当時)各社の路線を地下鉄で連絡する目的で設立され、当該区間では独自の運賃設定が行われ、また各駅では自社駅員を配置しながら、列車の運行は阪急、阪神、山陽、神鉄各社がそのまま乗り入れるという、変則的な形になっていました。この形態は、鉄道事業法で「第三種鉄道事業者」に分類されても大きく変わることはなく、阪急・阪神・山陽が乗り入れる「東西線」では、この3社がそれぞれ「第二種鉄道事業者」となっていました。

ところがこの10月より、山陽が第二種鉄道事業者としては廃止して単純な他社乗り入れとし、阪急も新開地以西の第二種鉄道事業者を廃止しました。これに伴い、第二種鉄道事業者としての重複は高速神戸-新開地間(阪急と阪神)のみとなり、“関係4社対等の乗り入れ用トンネル会社”という色合いが希薄になったといえます。また、駅での案内表示も、多くの駅で阪神と同一トーンになるなど、“神戸高速鉄道”としての独立性もまた薄くなりました。

この点を鑑み、従来は、(阪急)三宮-高速神戸-新開地-西代間および元町-高速神戸間を「神戸高速鉄道東西線」、新開地-湊川間を「神戸高速鉄道南北線」としていたところ、2010年10月1日より、第二種鉄道事業者に準じた区分に再編いたしました。

……だから何ですか、という声も聞こえてきそうですが、全線乗車やら全駅乗降やらを考える場合には避けてとおれない話なので、一応ここで宣言しておきます。



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