本日行われたダイヤ改正は、新聞やテレビでも大きく報道されているとおり、JR化後では最大規模のものになったといえそうです。
北陸新幹線金沢開業に伴い、東京-金沢間が乗り換えなしで最短2時間28分となりました。やはり新幹線の効果は絶大といえましょう。これにあわせて、JR東日本のWebサイトから「長野新幹線」の文字が消えて「北陸新幹線」に上書きされています。もともと北陸新幹線が正式名称で、長野新幹線という名称は長野までの部分開業区間を指していたので、堂々と「北陸」を使える状態になったためともいえます。
また、長野-豊野-妙高高原-直江津-市振-倶利伽羅-金沢という長大区間が、第3セクター鉄道4社に経営分離されました。この距離も、また4社にまたがる分離というのも史上初めてです。
「北斗星」「トワイライトエクスプレス」の運転終了に加え、関東では「上野東京ライン」が開業しました。広島地区ではJRとアストラムラインが新駅開業によって接続したほか、JR化後初めて(!)の新型車両導入というのも注目でしょう。このほか、ひっそりと特急「あやめ」の廃止や、快速「あいづライナー」の臨時化(名称は単に「あいづ」に)などもあります。
駅についてみると、純粋な新駅開業が、天童南(JR東日本-奥羽本線)、森町病院前(天竜浜名湖鉄道)、黒部宇奈月温泉(JR西日本-北陸新幹線)、新高岡(JR西日本-城端線)、富山駅(富山地方鉄道軌道線)、陽羽里(北陸鉄道-石川線)、新白島(JR西日本-山陽本線および広島高速交通)の8つ。これに、北陸新幹線開業に伴うものとして、上越妙高(JR東日本とJR西日本の境界駅)として2つ。さらに、私は経営分離された区間については、廃止と開業が同時になされたものとしているため、並行在来線の新駅開業が、しなの鉄道8駅、えちごトキめき鉄道21駅、あいの風とやま鉄道21駅、IRいしかわ鉄道5駅として55駅。合計、65駅の新駅開業となりました。
これだけ多くの“開業”が同時に行われたのは、国鉄がJRになった際を除いて初めてと思われ、これからがますます大変のように思われます。もっとも、駅の乗り降りも急いで行っても仕方のないもので、むしろ時間をかけてゆっくり続けていきたいので、楽しみがまだ続く、と楽天的に考えることにしています。
本来であれば、これらの変更を14日までに準備しておきたかったのですが、時間が足りずに結局現在も少しずつ直しているありさまです。特に、北陸地区の旧在来線区間と、並行在来線を継承した第3セクターの各駅で、不整合が多く残っています。これらの駅の情報については、鋭意対応中ですので、しばらくお待ちください。
それに、少し遅れて3月21日には石巻線が女川まで全線復旧します。これも全国版のニュースで取り上げられましたが、例によってというべきか、利用者の情緒的なコメントばかりで、経済波及効果や都市計画への影響に関する報道は見た記憶がありません。まあ、そんなものでしょう。