駅舎は運送会社の事務所に

因原 【廃止】

いんばら Imbara
  • 三江線
  • 《江津方面》 鹿賀   石見川本 《三次方面》
  • ※隣接駅名は三江線廃止直前のものです。
因原駅
▲因原駅駅舎《2012年5月5日撮影》

このページは、路線廃止前の情報をもとに記載しています。

道路上では拠点だが鉄道としては中間駅

因原駅に到着する浜原行きディーゼルカー
【写真1】因原駅に到着する浜原行きディーゼルカー。《2012年5月5日撮影》

川戸の先では集落らしいものがない中を進んできた三江線ですが、少し谷の幅が広がると民家が多く建つようになります。ここに設けられているのが因原駅です。

広島から川本方面へ結ぶ国道261号線がここで屈曲し、大田や邑智方面へ分岐するため、道路交通上の拠点になっていますが、三江線としては単なる中間駅です。

かつての交換可能駅も棒線化

因原駅ホーム
【写真2】因原駅ホーム。右側は使われておらずレールも撤去されています。《2012年5月5日撮影》

かつては相対式ホーム2面2線を備えた交換可能駅でしたが、現在では西側(江の川側)のレールは撤去されており、駅舎側の単式ホームのみが使われています。

かつての跨線橋の台座が

旧ホームに残る跨線橋台座の跡
【写真3】旧ホームに残る跨線橋台座の跡。《2012年5月5日撮影》

交換可能だった当時には跨線橋があり、下り線ホームとの間はこの跨線橋を行き来していましたが、現在では跨線橋そのものも撤去されています。台座の跡のみが空しく残っています。

古い木造駅舎が健在

ホームから駅舎を望む
【写真4】ホームから駅舎を望む。洗濯機や清掃用具が多く、生活感があります。《2012年5月5日撮影》

外壁や扉など改修されてはいますが、開業以来と思われる木造駅舎が現在でも使われています。ホームから見ると、洗濯機や清掃用具などが置かれており、なんだか生活感があります。

駅舎内には列車の写真も

因原駅駅舎内
【写真5】因原駅駅舎内。《2012年5月5日撮影》

鉄道の駅としては無人化されていますが、駅舎は近隣にある運送会社の事務所として利用されています。このため待合室内には、台車や段ボール箱などが無造作に置かれています。壁面には、三江線を走る列車の写真が多数飾られていました。

駅前は賑わいに背を向けて

因原駅駅前
【写真6】因原駅駅前。《2012年5月5日撮影》

駅前には、あまり太くはない道路が伸びており、これに沿って民家や商店が並んでいます。周囲を散策してみると、家の戸数は意外にも多いのですが、私が訪れたときは連休中ということもあって、ひっそりと静まりかえっていました。

なお、駅舎からみて線路を挟んで反対側、すなわち江の川側を走る国道261号線には、道の駅「インフォメーションセンターかわもと」やコンビニエンスストア、ガソリンスタンドなどがあり、こちらは大勢の人で賑わっており、好対照な光景になっていました。むしろ集落の側からみると、駅自体が往来の邪魔になっているような印象さえ抱きました。

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

1934年11月8日
国有鉄道(鉄道省)三江線・石見川越-石見川本間が開業し、因原駅開業。
1982年11月6日
この日かぎりで貨物営業廃止。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の駅となります。
2006年7月19日
豪雨による水害のため、三江線が全区間運休(12月15日、浜原-三次間が復旧)。
2007年6月16日
三江線が全線復旧、運転再開。
2013年8月24日
豪雨による水害のため、三江線が全区間運休(9月1日、浜原-三次間が復旧)。
2014年7月19日
三江線が全線復旧、運転再開。
2018年3月31日
この日かぎりで三江線(江津-三次間)が廃止。

周辺の見どころ

確認中。

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