崖の途中にホーム
三江線は相変わらず江川の左岸(南側)の崖の上を進み、ときおり短いトンネルをくぐりながら進んでいきます。線路の下側には、センターラインのない細い道路が平行していきます。鳴瀬ダムを過ぎてほどなくすると、そんな崖の途中にあるホームに差し掛かります。これが長谷駅のホームです。
写真を見ればわかるとおり、比較的傾斜が急な場所にホームが置かれています。ホームは鉄骨の上にサイドボードを渡してアスファルト舗装を施したのみの簡易なもので、上屋もありませんが、簡易乗降場上がりの駅としてはしっかりした設備ともいえそうです。ホームの鉄柵は赤く錆びていますが、これも三江線の戦後生まれの駅ではよく見られる光景ではあります。
下りの終発は朝の9時で上りの始発は昼の2時半
この駅は、ただでさえ運行本数の少ない三江線の中でも通過する便が多く、停車する列車が非常に少ないことで有名です。なにせ2015年11月現在、下りは7時22分発と9時6分発(いずれも三次行)の2本、上りは14時30分発(口羽行)、17時11分発(浜原行)、19時41分発(同)の3本、計5本のみです。したがってこの駅を列車で訪れようとする場合は、隣接する船佐(2.2km)または粟屋(2.5km)と徒歩連絡し、両駅を組み合わせるのがよいでしょう。いずれの駅との間にも平行道路があり、移動には苦労しません。
待合室はホームから下がったところに
ホームから階段を降りたところに、木造の待合室が設けられています。
駅近くの民家は数戸
駅前の道路は比較的広くなっていますが、駅を離れるととたんに幅員が狭くなり、離合を考えると大型バスの運行は難しそうです。2012年秋に実施されたJR三江線増便社会実験の際にはマイクロバスが使われたとのことですが、確かにマイクロでなければ厳しいでしょう。
駅のすぐ東側に数戸の民家があります。詳細は確認していませんが、もともとこの地域に住んでいた生徒が三次方面へ通学するために置かれた駅とのことです。
歴史
詳細は確認中。
- 1969年4月25日
- 国鉄三江南線・粟屋-船佐間に、長谷仮乗降場設置。
- 1987年3月31日
- 正規の駅に昇格。
- 1987年4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の駅となります。
- 2006年7月19日
- 豪雨による水害のため、三江線が全区間運休。
- 2006年12月15日
- 浜原-三次間が復旧、運転再開。
- 2018年3月31日
- この日かぎりで三江線(江津-三次間)が廃止。