和歌山市駅を出た電車は、大量の電車が休んでいる留置線の間を器用に抜けると、裏通りのようなところを走り、ほどなく久保町に到着します。
片面ホームのみの無人駅で、駅舎はおろか、屋根もベンチもなく、時刻表などのある掲示板、および駅名標が建っているのみです。もっとも、駅ホームを国道26号線がオーバークロスしているため、屋根を特に設ける必要はないのかもしれませんが。隣接する道路からスロープ状に出入りでき、いわば完全バリアフリー対応になっています。
このページは、駅廃止前の情報をもとに記載しています。
和歌山市駅を出た電車は、大量の電車が休んでいる留置線の間を器用に抜けると、裏通りのようなところを走り、ほどなく久保町に到着します。
片面ホームのみの無人駅で、駅舎はおろか、屋根もベンチもなく、時刻表などのある掲示板、および駅名標が建っているのみです。もっとも、駅ホームを国道26号線がオーバークロスしているため、屋根を特に設ける必要はないのかもしれませんが。隣接する道路からスロープ状に出入りでき、いわば完全バリアフリー対応になっています。
駅の西側には運河が走り、漁船などが行き来しています。いっぽう東側および南側は臨港工業地域で、小規模な工場が並んでいるほか、一般の民家もちらほらあります。しかし、倉庫や作業場の間を、緑に蒸した路盤が伸びている姿は、ローカル線の光景としか見えず、四国連絡を担う重要路線としての貫禄など、かけらもありません。
駅の近くには、和歌山市立博物館や市民図書館などがあり、和歌山城にも近いなど、ロケーションは決して悪くないのですが、中心街からやや離れているうえに本数が少なく、また臨海地域の目立たないところにあるため、利用客はきわめて少ないままに推移しています(2004年度の1日平均乗降人員82人)。もっとも、駅の設備を考慮すると、当初から利用客の増加など期待していなかったのではないかとも思えます。
和歌山港線のうち、この久保町までは南海が自前で設備を所有していますが、ここから先の区間は和歌山県が設備を保有し、南海は第二種鉄道事業者となっています。
確認中。
和歌山市から和歌山港(後の築港町、現在は廃止)までの区間が開業した際に、中間駅として開業しました。