美祢線中間駅の中では、いまや唯一となった有人駅であり、同線の拠点駅として機能しています。
駅本屋前の片面ホーム1面1線と、これと反対側にある島式ホーム1面2線から成りますが、現在の旅客列車は駅本屋前の1面1線のみを使っています。このため旅客列車の行き違いはありませんが、前後の時間調整のためか、比較的長い時間停車する列車が多く設定されています。
島式ホームとの間は構内踏切で連絡していましたが、現在では構内踏切へ通じる階段が塞がれており、島式ホームへの立ち入りはできません。また、旧ホームにはワンマン列車用のミラーなども設置されていません。信号やポイントは現在も生きているようですが、貨物列車の発着利用専門になっているのかもしれません。
その貨物列車は、美祢駅の駅本屋から少し長門市方にある分岐点から延びる専用線経由のものが細々と運行されています。旅客列車よりもはるかに便数の多い貨物列車が我が物顔で走っていた往時とは比較になりませんが、重安発の貨物列車が廃止された現在、これが現在美祢線で運行されている唯一の貨物列車です。
駅舎はごく平凡な鉄筋平屋建てのもので、玄関正面左手の事務所棟は一部二階建てになっていますが、今となってはその大きさを持てあましている観があります。駅舎内には「みどりの窓口」があり、また改札口には職員が手で差し替えする、手作り感あふれる列車案内表示が設けられています。同一ホームから両方向への列車が出るための配慮でしょう。かつては構内にうどんのカウンターや売店が営業していた記憶がありますが、2011年10月の美祢線営業再開直後にはすでに撤退しているようです。
駅前はロータリーになっており、一応商店街が形成されてはいるものの、閑散としています。美祢線は美祢市を南北に貫く鉄道ですが、実際には山口、新山口、宇部、下関などと直結する船木バス、サンデン交通、中国ジェイアールバスなどが発着しており、利用者の競合が目立つようです。なお、これら路線バスは特にターミナルが設けられているわけではなく、いずれも駅前のバス停からの発車となります。
乗り場
駅本屋側(東側)から順に、1番線、2番線、3番線となりますが、実際に使用されているのは1番線のみです。
- 1.美祢線下り 長門市方面/美祢線上り 厚狭方面
駅名の由来
確認中。
歴史
詳細は確認中。
- 【1916年9月15日】 美禰軽便鉄道により伊佐(現、南大嶺)-重安間が開業した際、
吉則 駅開業。旅客のみを扱う停留場でした。 - 【1920年6月1日】 美禰軽便鉄道の国有化に伴い、国有鉄道(鉄道省)美禰軽便線の駅となります。あわせて停車場に格上げ。
- 【1925年7月20日】 貨物営業開始。
- 【1963年10月1日】 駅名を「美祢」に改称。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本およびJR貨物の駅となります。
- 【2010年7月15日】 豪雨により美祢線が全線で不通。
- 【2011年9月26日】 美祢線が全線復旧、営業再開。
周辺の見どころ
確認中。