長門湯本温泉の温泉街北側に設けられているのが、長門湯本駅です。“温泉”の名称は駅名にはありませんが、美祢線中間駅のなかでは美祢を除けば最も大きい駅舎を擁しており、駅前にもゆったりした敷地のロータリーが設けられているなど、貫禄を示しています。
そのいっぽうで、ほぼ各駅で列車の行き違いが可能な美祢線のなかで、唯一列車交換設備が撤去され、棒線駅化された駅でもあります。かつての上りホームは現在もそのまま残っていますが、棒線化されたのは比較的早いようで、跨線橋は設けられていません。跡地も草ぼうぼうとなることもなく、手入れ自体はされています。
温泉街の玄関口という位置づけのためか、駅舎内の待合室はほかの駅に比べてはるかに大きくなっており、今でもそのまま待合室として利用されています。駅前にはサンデン交通のタクシー営業所があるほか、乗車券の委託販売を行っている商店があります。しかし、実際に温泉へのアクセス拠点として利用されているかとなるといささか疑問で、駅舎内には温泉旅館の広告ひとつ出ていないのが実情です。温泉街と駅の間は歩いて5分程度なのですが、送迎バスは長門市など拠点駅へ直行してしまうのでしょう。
駅前には傾斜地上に集落が広がっています。
駅名の由来
確認中。
歴史
路線開通当初からの駅です。
- 【1924年3月23日】 国有鉄道(鉄道省)により美禰線・於福-正明市(現、長門市)間が開業し、長門湯本駅開業。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の駅となります。
- 【2010年7月15日】 豪雨により美祢線が全線で不通。
- 【2011年9月26日】 美祢線が全線復旧、営業再開。
周辺の見どころ
長門湯本温泉【未訪】
駅から南へ、徒歩5分。コメント準備中。