美祢線は於福の先で丘陵地帯の中を走るようになり、河川が形成した谷を北上して分水嶺をトンネルで越え、長門市内に入って最初の駅が、まだまだ山の中という印象の残る渋木駅です。
相対式ホーム2面2線、下り側に駅本屋があり、上りホームとの間は跨線橋で結ばれているという、美祢線パターンを踏まえた駅です。このあたりでは長大貨物列車の運行はなかったはずですが、それでも有効長はかなり長く取られています。
駅舎は昔ながらの木造平屋建で、小なりといえど車寄せがその存在をアピールしています。屋根や外壁などは張り替えがなされていますが、屋根には苔がうっすらと生えており、葺かれてからかなり時間が経っているようです。
集落は、駅の南側を流れる大地川の対岸にあり、駅直近には何もありません。駅前の道路を東に向かうと川を渡る橋に出るので、ここから集落へ出ることになります。駅の構内自体はそこそこ広いものの、駅前道路も単なる駅へのアプローチでしかないため、列車が出てしまい下車客が散ると、駅はしんと静まりかえることになります。
乗り場
番線表示は確認できませんでした。
- (西側)美祢線下り 長門市方面
- (東側)美祢線上り 美祢、厚狭方面
駅名の由来
確認中。
歴史
路線開通当初からの駅です。
- 【1924年3月23日】 国有鉄道(鉄道省)により美禰線・於福-正明市(現、長門市)間が開業し、渋木駅開業。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の駅となります。
- 【2010年7月15日】 豪雨により美祢線が全線で不通。
- 【2011年9月26日】 美祢線が全線復旧、営業再開。
周辺の見どころ
確認中。