島根県東端に発達した安来市の玄関口です。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の2面3線から成ります。単式ホームに接する形で駅本屋が設けられており、島式ホームとの間は跨線橋で連絡しています。バリアフリー設備は未設置。なお、NHKドラマ「ゲゲゲの女房」で取り上げられた武良布枝の出身地ということがアピールされていました。ホーム支柱などは濃い赤色に塗られていましたが、その意図はよくわかりません。
駅の北側にのみ出口があり、大きなロータリーが整備されています。上の写真のとおり、路上の進路案内表示がいささか妙な形をしていますが、これはなんとドジョウをあしらったものでした。ドジョウすくいの町ならではということでしょうか。
駅舎は、地元の安来市主導で新たにつくられたもので、木造2階建てとはいえ、スケールの大きいものに仕上がっています。中央には垂直方向にむくり屋根を配し、正面に大きなガラスカーテンウォールを用い、内部に大きな吹き抜けを設けています。梁などに使われている木材がそのまま目に届くようにしており、ナマの杉材の暖かみを感じられるようになっています。
「みどりの窓口」のある有人駅ですが、私が乗り降りしたときは、列車が到着した場合でも駅員は集改札を行わず、乗車券類の販売のみを行っていました。これを補うように、ラッチが設けられていない代わりに、ホーム側には集札用の箱が、また駅舎側には日付印を入れる簡易改札装置が設置されています。
安来駅の機能面における特筆事項としては、駅の東側(正面から見て左側)に設けられた観光交流プラザ「アラエッサ♪YASUGI」の設置があります。駅舎内に観光案内所や商業施設を同居させるのは珍しくも何ともありませんが、ここでは観光案内所兼行政サービス窓口、特産品売場、市民ギャラリー、カフェまでが一体化しています。観光客相手にを観光案内所や売店に誘導するのはもちろん、地元住民に対しては住民票や印鑑証明の交付が駅舎内設備で可能となるわけで、“ここにいけば揃う”といったサービスが盛りだくさんになっています。自治体が関与できそうなサービス内容を考えられるかぎり用意しました、というところでしょうか。あとは、これらの設備がどこまで機能するか、でしょう。
かつて使われていた駅舎は、鉄筋2階建ての角張ったもので、国鉄モダニズムともいうべきオーソドックスな様式のものでした。地域の拠点駅としての機能を持っていた時代のものですが、要員の削減などに伴い、2階部分は安来市のステーションギャラリーとして使用されていました。
安来は、民謡安来節で名高いほか、安来鋼の名が古くから知られています。現在では、駅のすぐ裏手に日立金属安来工場があり、いわば鉄鋼の町から非鉄金属の町になったともいえましょう。
停車列車 [2013年9月現在]
詳細は確認中。
乗り場
南側から順に、1番線、2番線、3番線となります。
- 1.山陰本線上り 米子、鳥取方面
- 2.山陰本線下り 出雲市、浜田方面(一部、上りも)
- 3.山陰本線下り 出雲市、浜田方面
駅名の由来
確認中。
歴史
詳細は確認中。
- 【1908年4月5日】 官設鉄道(逓信省帝国鉄道庁)によって米子-安来間が開通、「安来」駅開業。
- 【1908年11月8日】 安来-松江間が開通、中間駅となります。
- 【1983年12月30日】 この日かぎりで貨物営業廃止。
- 【1987年4月1日】 国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の駅となります。
周辺の見どころ
確認中。
その他
- 駅舎は、2008年度鉄道建築協会賞受賞(佳作)。
【山陰本線】 京都…(略)…福知山-上川口-下夜久野-上夜久野-梁瀬-和田山-養父-八鹿-江原-国府-豊岡-玄武洞-城崎温泉-竹野-佐津-柴山-香住-鎧-餘部-久谷-浜坂-諸寄-居組- 東浜-岩美-大岩-福部-鳥取-湖山-鳥取大学前-末恒-宝木-浜村-青谷-泊-松崎-倉吉-下北条-由良-浦安-八橋-赤碕-中山口-下市-御来屋-名和-大山口-淀江-伯耆大山-東山公園-米子-安来-荒島-揖屋-東松江-松江-乃木-玉造温泉-来待-宍道-荘原-直江-出雲市-西出雲-出雲神西-江南-小田-田儀-波根-久手-大田市-静間-五十猛-仁万-馬路-湯里-温泉津-石見福光-黒松-浅利-江津-都野津-敬川-波子-久代-下府-浜田…(略)…幡生