乗換駅として
千歳線本線、新千歳空港への分岐線、道東へいたる石勝線の分岐駅です。駅が開業した1980年当時は、駅のすぐ西側に千歳空港(千歳飛行場)の旅客ターミナルビルがあり、この駅が空港連絡駅として機能していましたが、1992年に新千歳空港が開港するとアクセス駅も新規に開業した新千歳空港駅に移り、南千歳は純然たる鉄道の接続駅として機能することになりました。
千歳線本線、新千歳空港への分岐線、道東へいたる石勝線の分岐駅です。駅が開業した1980年当時は、駅のすぐ西側に千歳空港(千歳飛行場)の旅客ターミナルビルがあり、この駅が空港連絡駅として機能していましたが、1992年に新千歳空港が開港するとアクセス駅も新規に開業した新千歳空港駅に移り、南千歳は純然たる鉄道の接続駅として機能することになりました。
地平に2面4線が設けられています。駅舎はかなり大ぶりな橋上駅舎で、空港接続駅だった当時の利用者数が多かったことをうかがわせます。両ホームにはそれぞれ、乗り換え客を対象とした待合室があります。
駅舎内にある改札口兼出札窓口はオープンカウンターになっています。国鉄当時からこうだったのかはわかりませんが、アクリル板で仕切られた窓口が多い中、旅客への細かい対応が可能な形になっています。もっとも、単なる接続駅である今となっては、列車の乗り換え案内の問い合わせがあるものの、旅客の絶対数はごく少なくなっているのでしょうが。
改札外に広めの待合室があり、接続が悪い場合はここで列車待ちをすることもできます。この脇には売店があり、「おみやげ」と書かれているのが印象的です。
駅の西側には千歳飛行場の敷地が広がっていますが、これは航空自衛隊が管理する軍民共同飛行場で、対ロシア前線基地としての機能が中心です。かつてはこの飛行場への連絡通路が延びており、新千歳空港開港後も長らくそのまま使用されていましたが、現在は国道36号線を横断する跨線橋としての部分のみが残り、その先は撤去されました。
いっぽう駅の東側には、駅前広場が整備されてはいますが、一般的な駅前に立地している商店や住宅などはほとんど見られません。それでも、商業施設「千歳アウトレットモール・レラ」が駅近くにあることから、それなりの利用者は見こめそうです。
特急以下、すべての列車が停車します。隣接駅については省略。
東側から順に、1番線、2番線…となります。基本的に、「苫小牧方面または帯広方面」と「新千歳空港行き」が同一ホームで乗り換え可能になっているため、やや複雑です。
特記事項なし。
もともと信号場として設置されていましたが、1980年10月1日に千歳空港駅として開業しました。国鉄が空港アクセスを第一に考えた駅を設置することは例がなく、首都圏と北海道という長距離輸送における航空機からのシェア奪回を断念することを公式に認めたとも取れ、まことに象徴的なできごとでした。
旅客ターミナルが移動したことを受け、北海道の空の玄関口としての立場を新たに設置された駅に譲り、同駅が1992年7月1日に開業したのと同時に、現駅名に改称しました。なお、新駅は「新千歳空港」と、頭に「新」が付いています。
確認中。