かつての玄関駅は道南の拠点駅に変貌

函館

はこだて Hakodate
函館駅
▲函館駅駅舎《2011年11月17日撮影》

拠点駅としての位置づけが変わって

函館駅ホームに到着した特急列車
【写真1】函館駅ホームに到着した特急列車。《2012年2月13日撮影》

かつては青函連絡船と函館本線の連絡駅として、北海道の南の玄関口として機能した駅です。本州と北海道の間の旅客移動の主力が航空機となり、貨物および一部の旅客も青函トンネル開通とともに海峡線利用へシフトした結果、今では道南地区拠点としての玄関駅という位置づけになっています。

ホームはくし形に

函館駅ホームに停車中の普通列車
【写真2】函館駅ホームに停車中の普通列車。《2011年11月18日撮影》

地形の関係上、函館本線、江差線(津軽海峡線)の双方が北から合流し、市街地の中心部へと進む形で設けられているため、この両線を直通する列車はスイッチバックする必要があります。ただし、北海道新幹線の新函館北斗開業が迫る中、函館本線と江差線(津軽海峡線)を直通する旅客列車は大幅に減っており、最後まで残っている臨時特急「カシオペア」および夜行急行「はまなす」も、2016年3月の新幹線開業の際に廃止が決まっています。

各ホームは南側に向かって行き止まりになっています。

ホームから玄関までフルフラット

函館駅のホーム側から通路へ
【写真3】函館駅のホーム側から通路へ。《2011年11月17日撮影》

頭端式ホーム4面8線から成る地平駅で、各ホームの先端に左右へ連なる通路が設けられており、この通路の東側に駅本屋があります。ホームから通路、改札口、そして駅前広場にいたるまでフルフラットを実現しており、大きな荷物を抱えて移動することの多い旅客にも便利です。この点は、青函航路廃止後も従来と同じ跨線橋を使っている対岸の青森とは対照的です。

ホームと通路の間には仕切り扉が

函館駅通路
【写真4】函館駅通路。通路とホームの間には防寒用の扉があります。《2011年11月17日撮影》

道内では比較的気候が温暖な函館とはいえ、特に冬の朝晩には冷え込みが厳しいことから、各ホームと通路の間には扉が設けられており、防寒面での配慮が見られます。通路からホーム側は完全にガラス張りになっているため、どのホームに列車が入っているかが一目でわかり、また採光も確保されています。当然ながら、それぞれのホームへの扉の前には、それぞれ列車案内表示が設けられています。

改札内通路はずいぶん広く

函館駅改札内通路
【写真5】函館駅改札内通路。《2011年11月17日撮影》

通路はかなりゆったりしたスペースになっており、下車客と乗車客が同時に行き交っても特に問題になることはないでしょう。ややオーバースペック気味のようにさえ思えます。

改札口の吹き抜けは高く

函館駅改札口
【写真6】函館駅改札口。《2011年11月17日撮影》

2003年6月に改築された現駅舎は、JR北海道が提携しているデンマーク鉄道との共同作業によりデザインされたもので、新千歳空港小樽築港に次ぎ3番目の例です。中央に設けられた円筒がアクセントとなり、黒やグレーを基調にところどころ赤のアクセントを入れています。自動改札機が導入されています。

改札口左側にきっぷ売り場など

函館駅「みどりの窓口」および「ツィンクルプラザ」
【写真7】函館駅「みどりの窓口」および「ツィンクルプラザ」。《2011年11月17日撮影》

改築前の高い天井による開放感を残すためか、改札口コンコースの上には大きな吹き抜けが設けられ、また玄関側は大胆なガラス張りになっており、明るくなっています。駅舎内には「みどりの窓口」や「ツィンクルプラザ」のほか、函館市観光案内所、飲食店や待合室が設けられており、特急列車の発着時を中心に、人の行き来が盛んに見られます。待合室は、国鉄時代は24時間開放されていたといいますが、その後は夜間になると列車利用者のみに利用を限定、夜行急行「はまなす」が発車すると閉鎖されていました。現在の運用については未確認です。

駅前にはゆったりしたスペース確保

函館駅改札口
【写真8】函館駅改札口。《2011年11月17日撮影》

駅前にはかなりゆったりしたスペースが設けられており、開放的です。しかし、路線バスや函館市電の乗り場へは少し離れており、天気の悪いときなどは移動にいささか難儀します。

函館市は中核市に指定されている拠点都市ですが、人口は減少傾向にあります。産業の大きな部分を担っている観光についても、交通の便のよい小樽などに比べると地味である点は否めず、駅前にも空きビルや空き店舗はもちろん、空き地になっているところが多く、空洞化が著しくなっています。

北海道新幹線が開業した暁にターミナルとなる新函館北斗駅は、函館空港よりもさらに市街地から離れた位置に設けられます。新幹線開業後、函館と新幹線駅の間を結ぶシャトル列車が運行されますが、利用状況はどうなるのでしょう。

停車列車 [2015年12月現在]

全列車が停車します。

  • 寝台特急「カシオペア」 盛岡※1函館
  • ※1 上りは仙台
  • 特急「スーパー白鳥」「白鳥」 函館木古内※2
  • ※2 一部は五稜郭
  • 特急「スーパー北斗」「北斗」 函館五稜郭
  • 急行「はまなす」 青森函館長万部
  • 普通 函館五稜郭

乗り場

東側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線…となります。普通列車と優等列車で発着番線が分かれているのが特徴です。

  • 1-4.函館本線下り 森、長万部方面/江差線下り 上磯、木古内方面(普通列車)
  • 5-8.函館本線下り 森、長万部方面/江差線下り 上磯、木古内方面(特急列車および急行列車)

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

1904年7月1日
北海道鉄道によって(旧)函館(同日に亀田と改称、現在は廃止)-(新)函館が開業し、函館駅開業。
1907年7月1日
北海道鉄道が国有化され、官設鉄道(逓信省帝国鉄道庁)の駅となります。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR北海道およびJR貨物の駅となります。
1988年3月13日
海峡線開業に伴い、この日かぎりで青函航路(青函連絡船)営業終了。なお、この日は海峡線の営業と青函航路の営業が両方行われました。
1988年7月9日
「青函トンネル開通記念博覧会」開催にあわせ、青函航路の営業を一時的に復活(~9月18日)。
2002年3月31日
この日かぎりでJR貨物の営業廃止。
2003年6月21日
新駅舎供用開始[1]

周辺の見どころ

確認中。

  1. 『北国の走者II』(鉄道ピクトリアル2007年6月号別冊)電気車研究会、98ページ。

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