拠点駅としての位置づけが変わって

かつては青函連絡船と函館本線の連絡駅として、北海道の南の玄関口として機能した駅です。本州と北海道の間の旅客移動の主力が航空機となり、貨物および一部の旅客も青函トンネル開通とともに海峡線利用へシフトした結果、今では道南地区拠点としての玄関駅という位置づけになっています。
かつては青函連絡船と函館本線の連絡駅として、北海道の南の玄関口として機能した駅です。本州と北海道の間の旅客移動の主力が航空機となり、貨物および一部の旅客も青函トンネル開通とともに海峡線利用へシフトした結果、今では道南地区拠点としての玄関駅という位置づけになっています。
地形の関係上、函館本線、江差線(津軽海峡線)の双方が北から合流し、市街地の中心部へと進む形で設けられているため、この両線を直通する列車はスイッチバックする必要があります。ただし、北海道新幹線の新函館北斗開業が迫る中、函館本線と江差線(津軽海峡線)を直通する旅客列車は大幅に減っており、最後まで残っている臨時特急「カシオペア」および夜行急行「はまなす」も、2016年3月の新幹線開業の際に廃止が決まっています。
各ホームは南側に向かって行き止まりになっています。
頭端式ホーム4面8線から成る地平駅で、各ホームの先端に左右へ連なる通路が設けられており、この通路の東側に駅本屋があります。ホームから通路、改札口、そして駅前広場にいたるまでフルフラットを実現しており、大きな荷物を抱えて移動することの多い旅客にも便利です。この点は、青函航路廃止後も従来と同じ跨線橋を使っている対岸の青森とは対照的です。
道内では比較的気候が温暖な函館とはいえ、特に冬の朝晩には冷え込みが厳しいことから、各ホームと通路の間には扉が設けられており、防寒面での配慮が見られます。通路からホーム側は完全にガラス張りになっているため、どのホームに列車が入っているかが一目でわかり、また採光も確保されています。当然ながら、それぞれのホームへの扉の前には、それぞれ列車案内表示が設けられています。
通路はかなりゆったりしたスペースになっており、下車客と乗車客が同時に行き交っても特に問題になることはないでしょう。ややオーバースペック気味のようにさえ思えます。
2003年6月に改築された現駅舎は、JR北海道が提携しているデンマーク鉄道との共同作業によりデザインされたもので、新千歳空港、小樽築港に次ぎ3番目の例です。中央に設けられた円筒がアクセントとなり、黒やグレーを基調にところどころ赤のアクセントを入れています。自動改札機が導入されています。
改築前の高い天井による開放感を残すためか、改札口コンコースの上には大きな吹き抜けが設けられ、また玄関側は大胆なガラス張りになっており、明るくなっています。駅舎内には「みどりの窓口」や「ツィンクルプラザ」のほか、函館市観光案内所、飲食店や待合室が設けられており、特急列車の発着時を中心に、人の行き来が盛んに見られます。待合室は、国鉄時代は24時間開放されていたといいますが、その後は夜間になると列車利用者のみに利用を限定、夜行急行「はまなす」が発車すると閉鎖されていました。現在の運用については未確認です。
駅前にはかなりゆったりしたスペースが設けられており、開放的です。しかし、路線バスや函館市電の乗り場へは少し離れており、天気の悪いときなどは移動にいささか難儀します。
函館市は中核市に指定されている拠点都市ですが、人口は減少傾向にあります。産業の大きな部分を担っている観光についても、交通の便のよい小樽などに比べると地味である点は否めず、駅前にも空きビルや空き店舗はもちろん、空き地になっているところが多く、空洞化が著しくなっています。
北海道新幹線が開業した暁にターミナルとなる新函館北斗駅は、函館空港よりもさらに市街地から離れた位置に設けられます。新幹線開業後、函館と新幹線駅の間を結ぶシャトル列車が運行されますが、利用状況はどうなるのでしょう。
全列車が停車します。
東側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線…となります。普通列車と優等列車で発着番線が分かれているのが特徴です。
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