函館本線と室蘭本線が合流
函館本線、室蘭本線という両路線の合流する駅です。
岩見沢市は石炭の輸送基地として栄えた都市であり、岩見沢駅はその玄関口です。石狩炭田(幌内、空知など)で採掘された石炭はまずここに集まり、小樽や室蘭へと輸送されていきました。しかしすべての炭鉱が閉山し、幌内線や万字線も廃止され、広い駅構内はその図体を持て余し気味になっているようです。
現在の駅舎は公開のコンペで
片面ホーム1面と、島式ホーム2面から成り、これらが跨線橋で連絡しています。
変則的な五角形をした写真の駅舎は2000年12月10日に全焼しており、現存しません。広大な構内に比べると駅舎は小ぶりで、待合室も小さかった記憶があります。その後の再建に際しては、全国でもほとんど類例のないデザインコンペによる公募が行われたことで話題になりました。
歴史
詳細は確認中。
- 1882年11月13日
- 官設鉄道(工部省岩内幌内両炭山並鉄道管理局)により札幌-幌内間が開業した際、岩見沢フラグステーション開業。
- 1889年12月11日
- 官営幌内鉄道が北海道炭礦鉄道に払い下げられ、同社の駅となります。
- 1891年7月5日
- 岩見沢-砂川-歌志内(現在は廃止)間が開業し、分岐駅となります。
- 1892年8月1日
- 室蘭(現、東室蘭)-岩見沢間が開業。
- 1906年10月1日
- 北海道炭礦鉄道が国有化され、官設鉄道(逓信省鉄道作業局)の駅となります。
- 1986年10月30日
- この日かぎりで貨物営業廃止。
- 1987年4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR北海道の駅となります。
- 1987年7月12日
- この日かぎりで幌内線(第2次特定地方交通線指定、岩見沢-幾春別間および三笠-幌内間)が廃止、バス転換(北海道中央バス)となり、函館本線および室蘭本線の駅となります。
- 1994年11月1日
- 室蘭本線の志文-岩見沢間を旧貨物線ルートに付け替え[1]。
- 2000年12月10日
- 駅舎全焼[2]。
- 2007年6月23日
- 新駅舎供用開始[3]。
- 2009年3月30日
- 複合駅舎グランドオープン[4]。
- 2018年9月6日
- 北海道胆振東部地震に伴い、函館本線および室蘭本線を含むJR北海道全線が運休(函館本線・小樽-岩見沢間は8日に、岩見沢-旭川間は9日に運転再開)。
- 2018年9月17日
- 室蘭本線・沼ノ端-岩見沢間が復旧、運転再開。
その他
- 複合駅舎は、2009年度グッドデザイン大賞(主催:日本産業デザイン振興会)を受賞。
- 「北国の走者 年表 1954(昭和29)年~2006(平成18)年」『北国の走者II』(鉄道ピクトリアル2007年6月号別冊)電気車研究会、111ページ。
- 『鉄道ジャーナル』No.413(2001年3月号)鉄道ジャーナル社、101ページ。
- JR北海道プレスリリース「新岩見沢駅舎の開業について」[PDF](2007年5月9日)。
- JR北海道プレスリリース「岩見沢複合駅舎完成式典の開催について」[PDF](2009年3月18日)。