本線と砂原支線がここで分岐

大沼

おおぬま Ōnuma
大沼駅
▲大沼駅駅舎《2016年4月23日撮影》

観光拠点はお隣の駅へ

大沼駅に停車中のディーゼルカー
【写真1】大沼駅に停車中のディーゼルカー。《1993年9月27日撮影》

道南有数の観光地である大沼の名前を冠した駅ですが、著名観光地である大沼へのアクセス拠点は、ひとつ隣の大沼公園駅のほうで、このため大沼駅は優等列車がすべて通過しています。

その一方で、駅構内が広いために分割併合が行われ、また駒ヶ岳経由と渡島砂原経由という2系統の路線の分岐駅でもあるため、係員が常駐しています。観光拠点というよりは、鉄道の要衝という雰囲気が濃厚です。ただし窓口の営業時間はあまり長くはありません。

跨線橋はやや頼りなさげ

大沼駅跨線橋
【写真2】大沼駅跨線橋。《2016年4月23日撮影》

島式ホームには上屋が設けられていますが、単行の列車は上屋から少し離れて停車します。これは3両程度の編成のワンマン列車が運行されることを想定して停車位置を決めているためでしょうが、雨や雪が降っている場合などはかなり不便です。

構内は2面3線のホームが跨線橋で結ばれるという、オーソドックスな国鉄型の形になっています。跨線橋は屋根付きのものですが、床面がかなり老朽化しており、足を踏み込むとミッシミッシといささか嫌な音をたてています。跨線橋自体はさほど古い物のようには見えませんでしたが。

青いスレート屋根の横長駅舎

大沼駅駅舎をホーム側から望む
【写真3】大沼駅駅舎をホーム側から望む。《2016年4月23日撮影》

駅舎は木造一部2階建て、北海道らしく青いスレート屋根が目立つシンプルなものです。ホーム側にも軒が伸びており、列車待ちの際には便利です。

待合室内はかなり広いスペースが取られていますが、事務所はそれ以上に広くなっています。売店などの施設はありません。

駅前は広く整備されて

大沼駅駅前
【写真4】大沼駅駅前。《2016年4月23日撮影》

駅前は非常に広い道路が走り、ちょっとした商店街が形成されていますが、観光地の玄関口といった色彩は薄くなっています。なお、駅の西側に広がっているのは小沼で、大沼ではありません。

停車列車 [2016年3月現在]

普通列車のみが停車します。

乗り場

駅本屋側から順に、1番線、2番線、3番線となります。

  • 1.函館本線上り 函館方面(渡島砂原方面からの列車)
  • 2.函館本線上り 函館方面(駒ヶ岳方面からの列車)
  • 3.函館本線下り 森、長万部方面/函館本線下り 鹿部、渡島砂原方面

駅名の由来

確認中。

歴史

北海道鉄道開業当時からの駅です。

1903年6月28日
北海道鉄道の函館(現在は廃止)-森間が開通した際、大沼駅開業。
1907年7月1日
北海道鉄道が国有化され、官設鉄道(逓信省帝国鉄道庁)の駅となります。
1920年6月15日
駅名を「軍川(いくさがわ)」に変更。
1964年6月1日
駅名を再度「大沼」に改称。
1971年10月25日
この日かぎりで貨物営業廃止。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR北海道の駅となります。
2013年9月19日
駅構内で、帯広貨物駅発熊谷貨物ターミナル行貨物列車が脱線する事故が発生(けが人なし)[1]、レール誤検査問題判明。

周辺の見どころ

確認中。

  1. 北海道新聞「JR函館線・大沼駅で貨物4両脱線 けが人なし、昨年以降5件目」(2013年9月19日)。※2017年6月13日現在リンク切れ

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