北海道の中核をなす一大ターミナル

札幌

さっぽろ Sapporo
札幌駅
▲札幌駅駅ビル《2012年2月12日撮影》

すっかり運転上の中心拠点として定着

札幌駅ホームを北側から見通す
【写真1】札幌駅ホームを北側から見通す。《2016年1月12日撮影》

北海道一の大都市、札幌市の玄関口となっている駅です。かつては、北海道の鉄道体系は青函連絡船が行き来する函館が運転上の中心でしたが、道央の電化や千歳空港駅開業に伴い、徐々に札幌駅が北海道の鉄道の中心となっていきました。国鉄が分割民営化されてJR北海道が発足した時点では、大半の特急列車がこの札幌駅を発着するようになっており、運転系統上でも中心駅となっています。

高架上にホームがずらりと

札幌駅5・6番ホーム
【写真2】札幌駅5・6番ホーム。《2012年2月11日撮影》

高架上に5面11線(1線は留置線)が設けられており、5つの島式ホームがずらりと並びます。札幌周辺は、北海道では最も列車の運行密度が高いエリアですが、それでも首都圏や大阪圏ほどの運転本数ではないこともあって、端から端までずらりと見渡すことができる場合があります。

列車の停車位置は流動的

札幌駅10番ホームに停車中の普通列車
【写真3】札幌駅10番ホームに停車中の普通列車。《2016年1月12日撮影》

路線図上では函館本線の単独駅ですが、実際の運転系統としては、函館本線上り(小樽方面)、札沼線(石狩当別方面)、函館本線下り(岩見沢方面)、千歳線下り(千歳方面)の4系統がX字状(正確には「>―<」状というべきか)になっており、この中心に札幌があるといえます。このためか、高架上の5面10線のホームでは、各線で乗り場が必ずしも明確に分かれているわけではなく、乗車の際には発車番線を確認する必要があります。

発着番線は流動的

札幌駅ホーム
【写真4】札幌駅9・10番ホーム。9番ホームの発車案内に注目。《2016年1月12日撮影》

こういった事情のため、駅の配線は中間駅としてのそれになっており、終着駅らしい雰囲気はありません。

なお、発着番線はほとんど固定されておらず、前述の4系統に加え、特急、快速、各駅停車などがあちこちの番線に分かれて止まります。このため、列車を乗り継ぐ際にはいったん階段を降りてコンコース階へ出る必要があることがあります。また、発車する瓶によって乗り場が大きく変わるため、案内表示の確認は必須です。

長距離列車が多く出入り

札幌駅に到着した夜行列車「ミッドナイト」
【写真5】札幌駅に到着した夜行列車「ミッドナイト」。《1996年3月7日撮影》

前述のとおり、運転系統上の拠点になっており、道内を走る長距離列車の大半はここ札幌を起点としています。このため、さまざまな種類の列車がここに出入りします。

夜行列車は昔語りに

札幌駅に到着した夜行急行「はまなす」
【写真6】札幌駅に到着した夜行急行「はまなす」。《1993年9月14日撮影》

かつては、稚内行の「宗谷」、網走行の「大雪」(後に「オホーツク」)、釧路行の「まりも」(後に「おおぞら」)、上野行の「北斗星」「カシオペア」、大阪行の「トワイライトエクスプレス」、青森行の「はまなす」、函館行の「ミッドナイト」と、実に多彩な夜行列車が発着していました。道内夜行および「はまなす」は、いずれも夜遅くに発車し、朝早くに到着することから、この時間帯には賑やかな一角が形成されていましたが、今ではこれも昔語りになってしまいました。

改札口は東西に

札幌駅改札内
【写真7】札幌駅改札内。《2016年1月12日撮影》

駅改札口およびコンコースは高架下の地平に設けられていますが、改札口はやや南側の2か所のみで、札幌クラスの大規模駅としてはいささかキャパシティが小さい印象を受けます。地下鉄への乗り換えなどを考慮すると、北側にもう1つぐらいほしいところです。

改札内の待合スペースは手狭

札幌駅改札内待合スペース
【写真8】札幌駅改札内待合スペース。《2016年1月12日撮影》

コンコース自体はそれなりの広さがあり、店舗が入っていますが、待合スペースはあまり広くはありません。椅子の数をみると、列車の到着まで間がある場合に腰を下ろすというより、乗り継ぎで時間はあるが外に出られない(千歳線方面と旭川方面を乗り継ぐ際には、改札口を出られません)場合を想定しているようです。冬季には、エアコンだけでは暖房効果が弱いためか、ストーブが置かれています。

列車案内表示とデジタルサイネージ

札幌駅東改札口
【写真9】札幌駅東改札口。《2016年1月12日撮影》

改札口にはそれぞれ自動改札機が設置されているほか、方面別の列車案内表示があり、またこれとは別にデジタルサイネージによる案内が行われています。長距離列車の発着が多いことに加えて、無人駅から乗車してここ札幌で下車する人が多いためか、精算窓口にはかなり長い行列ができることがあるため、「青春18きっぷ」などで下車する場合は、ある程度時間がかかることを計算しておくのがよいでしょう。

東コンコースはやや狭く感じられます

札幌駅東コンコースの待合スペース
【写真10】札幌駅東コンコースの待合スペース。《2016年1月12日撮影》

東コンコース側は、コンコース自体は比較的ゆったりしたスペースになっているものの、コンコースから地下通路へ降りる階段およびエスカレータが通っているため、実際にはかなり幅が狭くなっています。規模の大きい「みどりの窓口」があります。

改札口は東西に

札幌駅西改札口
【写真11】札幌駅西改札口。《2012年2月11日撮影》

一方の西コンコース側は、やや幅が狭いことに加えて待合スペースが大きめのため、ごみごみした感じになっていますが、西側高架下に入る商業施設へとつながる導線がスムーズに機能していることから、人の流れは東コンコースよりもよいように感じられます。こちらにも「みどりの窓口」がありますが、東側よりは少し小さめです。

西コンコースは観光客向け

札幌駅西コンコースの待合スペース
【写真12】札幌駅西コンコースの待合スペース。《2016年1月12日撮影》

西コンコースは、前述のとおり待合スペースの椅子が多めに置かれているほか、規模の大きい観光案内所があったり、南側にイベントを開催できるスペースがあったりするため、観光客が移動するのに便利な位置になっているといえます。

東西連絡通路にはコインロッカーがびっしり

コンコース南側のコインロッカー通路
【写真13】コンコース南側のコインロッカー通路。《2016年1月12日撮影》

改札内コンコースを取り囲むように、北側と南側に東西自由通路があります。特に南側は、狭い通路にびっしりとコインロッカーが並んでおり、いささか寒々しさを覚えます。

改札口は東西に

【写真14】。《2016年1月12日撮影》

南口は、地平駅時代からの表玄関です。高架化後に進められた再開発に伴って駅ビルが開業したほか、デパートなど大型商業施設や企業の事務所などが多数並んでおり、まさに大都市の玄関らしい雰囲気ですが、札幌駅からすすきの方面へは地下道が整備されているため、歩行者はそれほど多くはありません。

札幌市営地下鉄の駅がありますが、こちらはひらがなで「さっぽろ」と書きます。南北線の駅は西コンコースから南側へすぐの場所にありますが、東豊線の駅はやや南東側へずれたところにあります。

駅としては、札幌の中心市街地北側の端に位置しており、ここ札幌駅から大通を経てすすきのにいたる一帯が中心部といえるでしょう。

北口も大きく整備

札幌駅北口
【写真15】札幌駅北口。《2013年12月5日撮影》

いっぽう駅の北側は、高架化に際して大きく整備されました。

なお、北海道新幹線が札幌まで開業した暁には、新幹線乗り場は北側に設けられる予定です。

駅からほど近いところには北海道大学のキャンパスが広がっており、ここまでターミナル駅に近接した総合大学はほかに例をみません。

南口の旧駅舎は民衆駅でした

札幌駅旧駅舎
【写真16】札幌駅旧駅舎。《1993年9月25日撮影》

地平駅時代に使われていた札幌駅旧駅舎は、駅施設の建設費の一部を民間が負担する「民衆駅」で、地下にはステーションデパートが設けられていました。その後、「エスタ」「パセオ」など大規模な商業ビルが多くつくられるようになり、1999年5月に旧駅舎は解体のうえ、2003年3月になって跡地に「JRタワー」がオープン、面目を一新しています。このJRタワーは、西、中央および東に分かれており、大手百貨店の大丸、専門店街、飲食店街、シネコン、オフィススペースなどから成る、一大商業施設です。

停車列車 [2012年5月現在]

当然ながら、すべての列車が停車します。なお、普通以外の列車については、便によって違いが大きいため、記載は省略しました。

乗り場

南側から順に、1番線、2番線…となります。

駅名の由来

確認中。

歴史

道内で最初に開業した駅の一つです。

1880年11月28日
官営鉄道(開拓使煤田開採事務係)により手宮(現在は廃止)-札幌間が開業した際、札幌駅開業。
1882年11月13日
官営鉄道(工部省岩内幌内両炭山並鉄道管理局)により札幌-幌内(現在は廃止)間が開業、中間駅となります。
1889年12月11日
官営幌内鉄道が北海道炭礦鉄道に払い下げられ、同社の駅となります。
1906年10月1日
北海道炭礦鉄道が国有化され、逓信省鉄道作業局の駅となります。
1958年5月31日
この日かぎりで貨物営業廃止。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR北海道の駅となります。
1988年11月3日
札幌駅高架化[1]
1999年5月
旧駅舎解体。
2003年3月6日
JRタワーオープン[2]

周辺の見どころ

確認中。

  1. 『北国の走者II』(鉄道ピクトリアル2007年6月号別冊)電気車研究会、67ページ。
  2. 『北国の走者II』(鉄道ピクトリアル2007年6月号別冊)電気車研究会、98ページ。

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