新幹線の開業で変貌
2016年3月に第一期区間が開業した北海道新幹線は、新青森からここ新函館北斗までの区間となります。もとは函館本線の「渡島大野」駅があった場所に連絡駅として新幹線駅が併設され、この際に駅名が変更になったものです。敷地に余裕があるためでしょうか、在来線の函館本線だけでなく、新幹線も地平上に設備が設けられています。
新幹線駅は、北側が単式ホーム、南側が島式ホームとなっています。このうち単式ホーム側には、在来線との乗り換え改札口があり、フラットに出入りできるようになっています。
2016年3月に第一期区間が開業した北海道新幹線は、新青森からここ新函館北斗までの区間となります。もとは函館本線の「渡島大野」駅があった場所に連絡駅として新幹線駅が併設され、この際に駅名が変更になったものです。敷地に余裕があるためでしょうか、在来線の函館本線だけでなく、新幹線も地平上に設備が設けられています。
新幹線駅は、北側が単式ホーム、南側が島式ホームとなっています。このうち単式ホーム側には、在来線との乗り換え改札口があり、フラットに出入りできるようになっています。
南側には島式ホームが設けられていますが、外側線は敷設されていません。札幌方面へ延伸開業した際に整備されるものと思われます。このため、新幹線は実質的に2面2線となっています。
新幹線ホームを覆うように大きな橋上駅舎が設けられていますが、コンコースへの出入口は、階段、エスカレータ、エレベータがあるものの、通路が非常に狭いこともあって、列車の到着直後にはかなり混み合います。私が2016年4月に下車したときには、必ずしも満席ではない新幹線から降りた乗客が渋滞を起こし、ホーム上で大変な混雑になっており、接続した列車に乗れない人も少なからずいたようです。改札内にはキヨスクが営業していました。
新幹線改札口前には、南北自由通路との間にちょっとしたスペースが設けられています。
一方の在来線は、北側に島式ホーム1面2線、南側に単式ホーム1面1線があるほか、単式ホームの函館方には切り欠け式ホームが設けられています。新幹線と同じ高さにあるため、ホームの旭川方に立つと目の前に新幹線車両が止まっているのが見えることもあります。
この切り欠け式ホームは、函館へのシャトル列車「はこだてライナー」専用ホームとなっており、函館地区では唯一の電車がこのホームに出入りします。前述の連絡改札口を通ると、「はこだてライナー」の乗り場案内が床にペイント表示されていました。
なお、切り欠け式ホーム以外の部分も、一応電化はされています。
在来線コンコースも新幹線コンコースの隣に別途設けられていますが、こちらの通路は新幹線に輪をかけて狭くなっています。【写真6】は列車の発着時間帯を外しているため余裕があるように見えますが、こちらもタイミングによってはかなり混雑することが予想されます。
在来線改札口のスペースは非常に小さいながら、自動改札機が導入されていました。ただし、交通系ICカードには対応していません。有人改札も新幹線と同様、自動ドア付きのオープンカウンター方式になっています。
改札機の上にはデジタルサイネージによる発車案内が掲示されています。
橋上駅舎と一体化する形で南北自由通路が設けられており、西側にはガラス越しに新幹線の線路とホームを見ることができます。その上には、何をかたどったものかよくわかりませんが、オブジェが光を放っていました。
狭いコンコースに比べて自由通路はゆったりしており、行き来しやすくなっています。天井が高いこともあって圧迫感はなく、控えめな照明も暗さを感じさせません。狭義の駅部分はJR北海道、自由通路部分は自治体が主体となって運営するわけで、その差でしょうか。
駅の南口2階には、売店が2店舗のほか、規模の大きい観光案内所があり、ここが実質的に待合室を兼ねているようです。もっとも、北斗市の主要観光地は新函館北斗駅からは大きく離れており、新函館北斗駅を拠点とする主要観光地は北斗市外に位置しているため、観光案内がどの程度機能しているかはわかりませんが。ただし、飲食店などは入っておらず、駅でゆっくり待機することは想定されていないようです。
南口の壁面は巨大なガラスで覆われており、天気がよければ函館山まで望めるとのことですが、私が下車したときには悪天候で霧が立ちこめていました。木古内と同様、天井には地元産の道南スギ材を用いています。
南口駅前には巨大な駅前広場が整備されており、まず駐車場、路線バスの乗り場、およびタクシー乗り場が用意されています。駅に隣接する北斗市営立体駐車場は普通車で584台が利用可能で、料金は当面無料とのこと[1]。
駅周辺の施設は、開業後1か月の時点ではレンタカーの営業所があるのみでしたが、ホテルやビルなどの建設も進められており、今後数年で大きく変貌するものと思われます。少なくとも、開業後何年たっても駅前があまり変わらない新青森などのようなパターンにはならないでしょう。
なお、北口にも出ることができますが、こちらはもともと“駅裏”だったこともあって人の行き来は少なく、そのためか自由通路も幅が狭くなっています。
北口は畑の中にロータリーがあるのみで、特に開発が進んでいるという気配もありません。
駅の西側、すなわち南口を出て右手に進むと、かつての駅前集落が見られます。旧大野町の中心部は少し離れており、駅から3kmほど南に進んだところになります。
函館本線は、特急列車を含めて全列車が停車します(藤城線経由の下り列車を除く)。なお、新幹線については表記を省略しました。
在来線が1~4番線、新幹線が11・12番線です。
建設当初の仮称は「新函館」でしたが、函館市が仮称どおりの「新函館」、駅が立地する北斗市が「北斗函館」の駅名を主張し、正式駅名がなかなか決まらない状態が続きましたが、2014年6月11日に両者を折衷する形で「新函館北斗」となりました[2]。
詳細は確認中。
確認中。