立派かつ巨大な橋上駅舎

手稲

ていね Teine
手稲駅
▲手稲駅駅舎《2012年2月12日撮影》

多くの列車が行き交うホーム

手稲駅ホーム
【写真1】手稲駅ホーム。《2012年2月12日撮影》

小樽と札幌の間を結ぶ函館本線は北海道有数の輸送需要を誇る区間ですが、この中でも特に利用者の多い駅が手稲駅で、札幌駅に次ぐ乗降客数を誇ります。手稲は路線上では単なる途中駅で、接続路線もありませんが、駅を中心とした手稲区一帯は札幌市のベッドタウンとして今なお人口が増加傾向にあり、時間帯を問わず多数の利用者が駅に出入りしています。

島式ホーム2面4線から成る駅で、これに覆い被さるように、巨大な橋上駅舎が設けられています。以前は、函館本線にしばしば見られる小さい橋上駅舎でしたが、膨大な利用者数に見合った設備ではなく、大規模に改築されました。札幌方面からの普通列車には、この手稲で折り返す便が多いほか、特急列車などがここまで回送されてくるケースも多くあります。

改札口はかなり広め

手稲駅コンコース
【写真2】手稲駅コンコース。《2003年10月27日撮影》

広々としたコンコースは、ゆったりした切符売り場を併設しているほか、ショッピングセンターと直結しています。コンコース南側は全面ガラス張りになっていて採光がよく、明るい空間になっています。駅の南口、北口ともに広場が整備されています。

駅の南北にそれぞれ市街地が

手稲駅南北自由通路
【写真3】手稲駅南北自由通路。《2003年10月27日撮影》

駅の北側には手稲区役所があり、大きな区画の敷地が設けられていますが、札幌市手稲区というよりも、手稲が一つの市であるといってもあまり違和感がありません。また、札幌冬季五輪の際に開発された手稲山には大規模なスキー場があり、冬場には多くのスキー客で賑わいます。なお、手稲山ロープウェイは施設老朽化に伴い、長期にわたり運行が休止されています。

停車列車 [2015年12月現在]

全列車が停車します。

乗り場

南側から順に、1番線、2番線…となります。

  • 1.函館本線上り 銭函、小樽方面
  • 2.函館本線上り 銭函、小樽方面/函館本線下り 札幌、旭川方面(当駅始発)
  • 3.函館本線下り 札幌、旭川方面
  • 4.函館本線下り 札幌、旭川方面

駅名の由来

確認中。

歴史

道内で最初に開業した駅の一つです。

1880年11月28日
官営鉄道(開拓使煤田開採事務係)により手宮(現在は廃止)-札幌間が開業した際、軽川フラグステーション開業。
1881年10月
貨物営業開始。
1883年
休止。
1884年
営業再開。
1889年12月11日
官営幌内鉄道が北海道炭礦鉄道に払い下げられ、同社の駅となります。
1906年10月1日
北海道炭礦鉄道が国有化され、逓信省鉄道作業局の駅となります。
1952年11月15日
駅名を「手稲」と改称。
1980年6月30日
この日かぎりで貨物営業廃止。
1987年3月31日
貨物営業再開。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR北海道およびJR貨物の駅となります。
2002年5月25日
橋上駅舎供用開始[1]
2006年3月31日
この日かぎりでJR貨物手稲駅廃止[2]

周辺の見どころ

確認中。

  1. 『鉄道ジャーナル』No.430(2002年8月号)鉄道ジャーナル社、98ページ。
  2. JR貨物プレスリリース「貨物駅の廃止及び呼称の統一について」[PDF](2006年3月16日)。

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