石炭列車が行き交う要衝でした
室蘭本線と石勝線が交差する駅です。室蘭本線はおおむね南から北へと直線状に進んでいますが、石勝線は南西からカーブを描いて合流するように寄り添い、北東へこれまたカーブを描いて離れていくため、xの筆記体を左右反転させたような線形になっています。
石勝線が夕張線と名乗り石炭列車が走っていた当時は、貨物列車を牽引する機関車の付け替えが行われるなど、交通の要衝でした。すでに運炭列車は全滅していますが、往事の貫禄か駅の構内は非常に広くなっています。
現在の駅舎は鉄筋一部2階建ての横長のもので、高度成長期によく建てられた中規模駅によく見られる、標準設計と呼べるスタイルになっています。さすがに今ではその広さをもてあましているのか、私が下車したときにはスーパーが同居していました。
蒸気機関車がけん引する最後の列車は、1975年12月25日に運転された夕張からここ追分までの貨物列車でした。その後、翌年1月まで追分駅構内の入換機として蒸気機関車が使われていたといい、蒸気機関車終えんの地としても知られています[1]。