広い構内がむなしく広がる
相対式ホーム2面2線から成り、その2線の間に中線が通っています。両ホームの間は跨線橋で連絡しており、南側のホームに駅本屋が接しています。かつては日本海に沿って走る羽幌線が分岐していたほか、多数の貨物側線が港湾方面へ伸びていましたが、いずれも1980年代末の国鉄末期に姿を消しており、広い構内のみがむなしく広がっていました。
駅本屋は鉄筋2階建ての大きな建物で、留萌本線の各駅(深川を除く)で唯一の有人駅となっています。
留萌の町は、ニシン漁と炭鉱で栄えましたが、その後漁獲高が減少して炭鉱も閉山し、かなり地味な存在になっています。私が下車したときには、駅前には活気が感じられませんでした。
開業以来、鉄道公報および停車場一覧などでは「留萠」、官報・法令全書などでは「留萌」と表記され、時刻表などでは「留萠」と、まちまちな状態が続いていました。1997年4月1日に、都市名に合わせて正式に「留萌」と改称しています。