バブル景気とともに栄えたリゾート拠点

トマム

とまむ Tomamu
トマム駅
▲トマム駅《2003年10月24日撮影》禁無断転載

駅からリゾート施設へ直結

トマム駅出入口
【写真1】トマム駅出入口。《2003年10月24日撮影》禁無断転載

スキー場を中心としたリゾート施設の玄関口として設けられた駅で、石勝線開業当初は「石勝高原」と名乗っていました。もっとも「石勝」という名前は、石狩と十勝を結ぶという意味で作られた合成地名で、狩勝という名前はあれど石勝という名前は定着しませんでした。

相対式2面2線から成る地平駅で、ホームからは連絡橋が直接「アルファ・トマム」へとつながっています。札幌方面からの下り列車が到着すると、アルファ・トマムの職員がホームで案内を行うのが特徴です。下りホームは平行道路に面していますが、駅舎(待合室)はホームの出入り口から少し離れたところに位置しています。駅舎内には特に何もない無人駅です。

駅の周囲には、民家はまったく見あたりません。

かつてはリゾート施設内で窓口営業

トマム駅に出ていた表示
【写真2】トマム駅に出ていた表示。《2003年10月24日撮影》

連絡橋をわたった先にあるアルファリゾート内にインフォメーションセンターがあり、「みどりの窓口」が設置されていました。このため、全国的にもきわめて珍しい“「みどりの窓口」のある無人駅”となっていましたが、このインフォメーションセンターも2015年9月に営業を終了しています。

バブル経済華やかなりしとき、総合保養地域整備法(いわゆるリゾート法)に基づき重点整備地区に指定されたことを受け、第3セクターのアルファ・コーポレーションを中心にアルファリゾートトマムが運営されたものの、バブル崩壊後に同社は自己破産、その後は星野リゾートによる再生を経て、2015年11月には中国資本による買収がなされています。

停車列車

確認中。

乗り場

南側から順に、1番線、2番線となります。

  • 1.石勝線上り 新夕張、南千歳方面
  • 2.石勝線下り 新得方面

駅名の由来

トマムという地名は、アイヌ語で「湿地、沼地」を指します。漢字では“苫鵡”と書きますが、駅名にはカタカナが用いられました。

歴史

石勝線開業時に設置された駅で、当初は「石勝高原」と称していました。国鉄時代末期の1987年2月1日に、現在の「トマム」に改称されています。なお、それまで「トマム」を称していた信号場が、現・トマム駅の西側6.0kmの地点にありますが、石勝高原駅の駅名変更にあわせて「ホロカ」と改称しています。

1981年10月1日
国鉄石勝線開業に伴い、「石勝高原」駅開業。当初から旅客のみの取扱いでした。
1987年2月1日
駅名を「トマム」に変更。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR北海道の駅となります。
2015年9月30日
この日かぎりで併設の「トマムトラベルセンター」営業終了[1]
2016年8月31日
台風10号による豪雨災害のため、石勝線・新夕張-新得間が運休。
2016年9月8日
石勝線・新夕張-トマム間が復旧、運転再開。
2016年12月22日
石勝線・トマム-新得間が復旧、運転再開。
2018年9月6日
北海道胆振東部地震に伴い、石勝線を含むJR北海道全線が運休。
2018年9月14日
石勝線・南千歳-新得間が復旧、運転再開。

周辺の見どころ

確認中。

  1. JR北海道プレスリリース「駅等の窓口業務終了について」[PDF] (2015年9月18日)。

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