駅は林の中に
宗谷本線最高点、石狩川流域と天塩川流域を画す分水嶺に設けられているのが塩狩駅です。駅は防雪林の中に囲まれるように位置していますが、すぐ近くを国道40号線が通っているため、写真で見るようなひっそりとした感じは受けません。
宗谷本線最高点、石狩川流域と天塩川流域を画す分水嶺に設けられているのが塩狩駅です。駅は防雪林の中に囲まれるように位置していますが、すぐ近くを国道40号線が通っているため、写真で見るようなひっそりとした感じは受けません。
交換可能駅で、下りホームが旭川方、上りホームが稚内方にずれている千鳥式配置になっています。両ホームの間は構内踏切で連絡していますが、遮断機がないため、横断には注意が必要です。なお、駅の出口は西側(下り線側)だけで、東側には小さな小屋があるのみで外には出られません。CTC化される以前は、駅員がここで上下列車の通票を持って行き来していたのでしょう。
ホームは長大でしっかりしたものですが、今では短編成の列車が中心で、1~2両のディーゼルカーがちょこんと止まります。
駅舎は下りホームよりも少し高いところに位置しています。駅の出入口からみると駅舎は少し外れたところにあり、旅客の動線とは大きく離れたところに位置しています。もともと集落の玄関口としてではなく、列車の行き違いのほうが主目的だったため、運転扱いをする駅員の便を図っていたものでしょう。駅というより、信号場のような外観です。塩狩駅の前後には、かつて手作業で管理していた名残の踏切小屋が残っていましたが、この塩狩駅も、古い時代の名残をよくとどめています。
駅舎は古い木造のものが健在で、待合室もそのまま使われています。ただし上りホームとはかなり離れているため、上り列車を待つ際には注意が必要です。
塩狩駅は旭川駅から28.4キロで、これは長大な宗谷本線の中では1割を超えるに過ぎない距離ですが、このため下り列車はかなりの上り勾配になります。蒸気機関車の時代は補機が必要とされるような難所でしたが、逆にいえば写真映りのよい場所でもありました。
塩狩峠の名を高らしめたのは、三浦綾子の小説『塩狩峠』でしょう。これのモデルである殉職した鉄道職員、長野政雄氏の碑が建っています。
かつて、駅のすぐ近くにユースホステル兼営の温泉旅館があり、日帰り入浴にも対応していましたが、現在では廃業しています。駅周辺には人家はほとんどなく、旅館(温泉ではありません)が一軒ある程度です。
確認中。
西側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線となります。
天塩、石狩両国の境をなす分水嶺であることによります。
詳細は確認中。
確認中。