路地のような通路で駅に出入り
越前武生を発車した電車は、しばらく北陸本線と平行して走ってから、まず左へカーブを描き、さらに右へとS字状の急カーブを進んで、住宅地の中にある北府に到着します。
北府駅は、武生市の中心街から離れており、駅へのアプローチも狭い路地のような小道を分け入っていく必要があります。地元の人と鉄道関係者だけが利用する駅になっているように見えます。
越前武生を発車した電車は、しばらく北陸本線と平行して走ってから、まず左へカーブを描き、さらに右へとS字状の急カーブを進んで、住宅地の中にある北府に到着します。
北府駅は、武生市の中心街から離れており、駅へのアプローチも狭い路地のような小道を分け入っていく必要があります。地元の人と鉄道関係者だけが利用する駅になっているように見えます。
2面2線の相対式ホームが設けられており、ゆるやかなカーブ上には、古色蒼然たる架線柱に、これまた時代を感じさせる蛍光灯が設けられています。
駅本屋は西側にあり、東側のホームとの間は、越前武生方にある構内踏切で連絡しています。
ホームの北西側から西側にかけて車両基地があり、多くの車両が休んでいます。私が電車を待っている間、係員が列車を誘導して右へ左へと動かす光景が見られました。
駅舎は木造平屋で、古い小商店を連想させるつくりになっています。軒のトタン葺きと飲料の自動販売機がなければ、何十年もの時代が凍結されているような印象を受けたでしょう。
駅舎の内部も、外見に負けず劣らずで、古くからの設備がそのまま残っています。改札は無人化されていますが、出札窓口と改札が一体化し、待合室の外壁に沿って木のベンチが用意されているなど、かつて駅員が配置されていたローカル駅に典型的な構図が残されています。
駅舎のうち改札と反対側のスペースは、自転車駐輪場として活用されていました。駐輪場を備えている駅など珍しくも何ともありませんが、駐輪場が駅舎内、それも改札の脇にあるというのは、きわめて珍しい例です。屋根が付いているため雨天時にも利用しやすく、古い駅ゆえ段差がほとんどないためにできた芸当でしょう。
福井鉄道本社が駅に隣接しています。駅の北東側には信越化学工業の武生工場および磁性材料研究所があり、かつては福井鉄道から専用線が乗り入れ、貨物輸送が行われていました。同工場のWebサイト掲載の地図では、最寄り駅が武生となっており、北府駅は無視されています(2018年3月23日現在)。なお、駅の西側には信越化学の社宅が並んでいます。
急行が停車します。
確認中。
確認中。
福武電気鉄道以来の駅です。
確認中。