福武線中間駅で最大規模の施設を持つ

神明

しんめい Shimmei
神明駅
▲神明駅駅舎《2011年7月18日撮影》

貫禄と存在感が十分に

神明駅ホーム
【写真1】神明駅ホーム。《2011年7月18日撮影》

鯖江市北部神明地区の玄関口としての役割を担う駅です。この付近は福武線とJR北陸本線が離れており、また最寄りの北鯖江駅とは1.7kmほどと歩けない距離でないとはいえ、この駅も戦後に設置された小規模なものということもあり、この地域では福井鉄道が主役でした。駅もその役割をアピールするかのように、広い構内と貫禄のある木造駅舎、そして立派な駅前ロータリーを備えており、旧国鉄の駅を思わせるつくりになっています。

駅舎と反対側にも出られます

神明駅構内踏切
【写真2】神明駅構内踏切。《2011年7月18日撮影》

2面3線から成りますが、東側の片面ホーム1面1線はあまり使われていないようで(それでもホームは低床化されています)、おもに中央の島式ホーム1面2線が使われており、ここで列車交換が行われます。

越前武生方にある構内踏切で駅本屋と連絡していますが、駅本屋と反対側にあたる西側にも通路があり、特に柵などもされていないため、実質的に通行可能になっています。神明駅は一応有人駅なのですが、ある程度融通がきくようです。

駅舎前には高床式ホームが残ります

構内踏切手前から越前武生方を望む
【写真3】構内踏切手前から越前武生方を望む。《2011年7月18日撮影》

このほか、西側にある駅本屋前にもホームがありますが、こちらは利用されておらず、高床式のままです。

踏切を渡るとすぐに改札口

神明駅ホームより駅舎を望む
【写真4】神明駅ホームより駅舎を望む。《2011年7月18日撮影》

各ホーム間および駅本屋の間は構内踏切で連絡しており、植え込みが丁寧に剪定されています。電車を降りて構内踏切を渡ると、すぐそこに改札口があるという構造です。

駅舎は古いが清掃が行き届いています

神明駅駅舎正面
【写真5】神明駅駅舎正面。《2011年7月18日撮影》

西口にある木造駅舎の中にはベンチが置かれています。有人駅で、乗車券類の販売や集改札も行っていることから清掃が行き届いています。神明駅は、北陸道が整備される以前は東口に駅本屋があったことから、そう古い駅舎ではないのでしょうが(なかには、1924年建造として紹介しているものもありますが[1]、実物を見るかぎり疑問です)、今ではそれなりの貫禄があります。

ひさしの下には古レールが

神明駅駅舎正面
【写真6】神明駅駅舎正面。《2011年7月18日撮影》

駅舎の玄関には、なぜか古いレールを波状に曲げてひさしの下に添えているのが目につきます。JR西日本-阪和線の紀伊中ノ島駅ホームに見られるような美しい曲線というわけではなく、むしろいささか野暮ったいものですが、それでもけっこうな手間がかかっているものと見えます。

駅の周辺には、病院や金融機関、各種商店が軒を連ねています。地方都市の駅前の常としてさほど活気はありませんでしたが、それでもシャッター商店街とはなっておらず、人の行き来もそれなりにあるのが印象的でした。

停車列車 [2018年3月現在]

急行が停車します。

乗り場

番線表示は確認できませんでした。

  • (西側)福武線下り 赤十字前、田原町方面
  • (東側)福武線上り 西鯖江、越前武生方面

駅名の由来

確認中。

歴史

福武電気鉄道開業当初からの駅です。

1924年2月23日
福武電気鉄道によって武生新(現、越前武生)-兵営間が開業、この際に「兵営(へいえい)」駅設置。
1925年7月26日
兵営-福井新(現、赤十字前)間が開通し、中間駅となります。
1939年4月
駅名を「中央(ちゅうおう)」に変更。
1945年8月1日
福武電気鉄道が鯖浦電気鉄道と合併して福井鉄道となり、福井鉄道の駅となります。
1946年6月
駅名を「神明」に変更。

周辺の見どころ

確認中。

  1. 福井県総合政策部ふるさと地域振興課「福井ふるさと百景」内「昔なつかしい福武線の木造駅舎」[PDF](2016年4月7日確認)。

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