夏には海水浴客で賑わいました

谷浜 【廃止】

たにはま Tanihama
谷浜駅
▲谷浜駅駅舎《2005年10月23日撮影》

本記事は、JR西日本当時に訪問した際の情報を基に記載しています。新しい情報については、 甲信越地方 > えちごトキめき鉄道 > 日本海ひすいライン > 谷浜駅 をご覧ください。

 

谷浜駅ホーム(1)
【写真1】谷浜駅から直江津方面を望む。海と山の間に、それなりにゆったりしたスペースが確保できていることがうかがえます。《2005年10月23日撮影》

長らく険しい地形の中を走ってきた北陸本線の両脇に、つかの間の開けた地形がみえると、ほっとするものです。その地点にあるのが、谷浜駅です。

2面3線から成る国鉄形配線が残っている駅ですが、中線にあたる部分はほとんど使われていないようで、実際には富山方面行き片面ホームと、直江津方面行き島式ホームの外側の2面2線が使われています。

 

谷浜駅構内
【写真2】谷浜駅構内を跨線橋(自由通路)から望む。《2008年10月5日撮影》

使われていない線路が多いこともあって、敷地の幅が広い割にはひっそりとしています。

駅本屋は富山方面行きホームに面しており、直江津方面行きホームとの間は跨線橋で連絡しています。直江津方面行きホームには、年代物の待合室が残っています。なお、跨線橋は駅本屋側にのみ向いており、無人化されていますが駅本屋の反対側、すなわち海側にダイレクトに出ることはできません。

 

谷浜駅ホーム(2)
【写真3】谷浜駅ホーム。《2008年10月5日撮影》

駅舎は木造平屋建で、駅前には庇が設けられています。無人化されて久しいようですが、広めの待合室には簡易な自動券売機が設置されているほか、多客時対応用と思われる出札口が残されています。

切り欠け式ホームには側線が伸び、その奥には車庫があります。足下をみると、古いホームのレンガ積みが露出しています。

 

谷浜駅駅舎内
【写真4】谷浜駅駅舎内。《2008年10月5日撮影》

駅本屋は海岸や国道には背を向ける形になっていますが、南側にもそれなりに住宅が並んでおり、商店もみられます。駅直近には古くからの造り酒屋もあり、地酒を買うこともできます。

谷浜海水浴場の玄関口で、駅の近くには民宿などが並んでいます。駅北側の海岸は遠浅で、夏には海水浴客で賑わいを見せるといいます。駅直近で便利なのですが、鉄道の利用者がどこまであるかはわかりません。

停車列車 [2015年3月現在]

普通列車のみが停車します。

乗り場

南側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線、3番線となります。ただし、2番線はほとんど使われていないようです。

  • 1.北陸本線上り 糸魚川、富山方面
  • 2.北陸本線下り 直江津方面
  • 3.北陸本線下り 直江津方面

駅名の由来

文字どおり、谷の間に浜が開けたところに付いたと思われる地名によります。

歴史

直江津-名立間が1911年7月に開通した際に設置された駅です。

1911年7月1日
信越線(当時)の直江津-名立間が開業した際に、一般駅として開業。
1968年9月30日
この日かぎりで貨物営業廃止。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の駅となります。
2015年3月14日
北陸新幹線の開業に伴い、えちごトキめき鉄道の駅となります。

周辺の見どころ

たにはま海水浴場

駅から徒歩2分。ここより西に広がる断崖続きの区間が想像できないような、遠浅の海が広がります。海水浴のシーズンには旅館や飲食店が大いに賑わいます。

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