黒部峡谷鉄道

 黒部峡谷鉄道本線の鉄道を運営する企業で、関西電力の完全子会社です(本社:富山県黒部市宇奈月町)。

(2007年4月3日)

【URL】 http://www.kurotetu.co.jp/

★1994年9月6日、欅平にて完乗。2014年5月26日、鐘釣にて全駅乗降。

本線

宇奈月から欅平までを結ぶ、20.1kmの路線です。電源開発を目的として建設された軌間762mmの軽便鉄道で、全線が電化されています(直流1,500V)。途中駅は柳橋、森石、黒薙、笹平、出平、猫又、鐘釣、小屋平の8つですが、一般の旅客が乗降できるのは黒薙と鐘釣のみで、他の駅は保線作業員か発電所の保守要員が利用するのみの特殊な駅となっています。なお、欅平の先には関西電力の専用線がつながっています。

急カーブありトンネルあり、断崖絶壁の大峡谷を進みます。性格の類似した大井川鉄道井川線よりもさらにスケールが大きく、素堀りのトンネルなどがしばしば見られます。吹きさらしのトロッコ列車を電気機関車が牽引しますが、夏のシーズンにはすぐに満席となるため、事前の予約がなければ宇奈月で引き返す羽目になります。自動車の通れる平行道路は存在しない(人用トンネルはあり)ため、各種資材などを運搬する貨物列車も走っています。なお、冬の積雪期には全線運休となり、一部区間では鉄橋や架線柱などが撤去されトンネルに収納されます。

日本電気の専用鉄道として宇奈月-猫又が1926年2月10日に開通し、欅平には1928年12月6日に達しています。その後運営主体は、1941年10月に日本発送電、1951年5月に関西電力へと移りました。古くから便乗扱いで観光客にも開放していましたが、1953年11月5日に地方鉄道への変更が許可され、16日より一般営業を開始しました。その後、1971年7月1日に黒部峡谷鉄道に譲渡されています。

(2007年4月3日)

駅一覧

宇奈月◇黒薙◇鐘釣欅平

(注)◇は掲載準備中の駅です。

乗車履歴

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