数少ない駅員配置駅
路線の名称にもなっている上滝駅は、旧大山町(さらに遡れば旧上滝町)の中心部に位置する駅で、不二越・上滝線の中間駅としては、南富山とともに数少ない駅員配置駅です(このほか、不二越と小杉が平日朝のみ改札を行っています)。
路線の名称にもなっている上滝駅は、旧大山町(さらに遡れば旧上滝町)の中心部に位置する駅で、不二越・上滝線の中間駅としては、南富山とともに数少ない駅員配置駅です(このほか、不二越と小杉が平日朝のみ改札を行っています)。
ホーム上には木造の待合室が設けられています。主要駅という位置づけのためか、他の駅のそれに比べてやや長く、つくりも重厚な印象を与えます。
待合室の中は意外と広く、向かい合わせになっている据え付けのベンチに人が向かい合わせて座っても、特に問題がない程度の余裕があります。
上滝駅は、現在では棒線駅になっていますが、ホームと線路を挟んで反対側には別のホームと路盤の痕跡がよく残っているほか、別の方面にもかつて線路が敷設されていたと思われるスペースが草むしています。すなわち、かつては駅本屋側の島式ホームと、南側の単式ホームの2面3線の構成だったと思われます。
もっとも、島式ホームの駅本屋側は早い段階で使われなくなったようで、現在では広告スペースと化していますが、この広告もあまり入っていないのが哀れです。
駅舎とホームの間はやや離れているため、踏切を横断する必要がないとはいえ、列車到着前には早めにホームに行くほうがよろしいでしょう。
駅窓口は平日の7時から20時までの営業ですが、それでも窓口に人がいる時間帯が確保されているのは大きいようで、広めの駅舎内には落ち着いた雰囲気が広がっていました。自動券売機が設置されていますが、事務用キャビネットのように扉が付けられており、利用時間外はこれがしめられるようです。
上滝駅は、鉄筋コンクリート造一部2階建てという、富山地鉄の駅としては比較的モダンな部類に属します。それでも窓枠など各種に木材が用いられており、おそらく1970年ごろにつくられたものではと思われます。駅の玄関にはスクラッチタイルが用いられているのが、少しおしゃれな印象を与えますが、改修された軒のアイボリーカラーとはミスマッチな印象が拭えません。
事務所スペースの3分の1ほどにはクリーニング店が入居しています。2階の部分が使われているのかどうかは不明。
駅前は複数の道路が集結する交差点となっています。上滝駅は旧大山町の中心部に位置しており、富山市役所大山総合行政センター(旧大山町役場)が駅からすぐのところにあります。もっとも、中心市街地はお世辞にも活気があるとはみえず、富山市中心部への流動もそう活発なものではないようです。
確認中。
富山県営鉄道が南富山-上滝間を開通させた際に設置された駅です。常願寺川にかかる橋梁工事のため暫定的に終着駅となりましたが、同年8月20日に上滝-岩峅寺が開通、中間駅となりました。
確認中。