大屋根が電車を覆う
富山地鉄本線の運転上の拠点となっている駅です。ホームは狭いものの、たくさんの側線が構内に走っており、3面3線となっています。
富山地鉄本線の運転上の拠点となっている駅です。ホームは狭いものの、たくさんの側線が構内に走っており、3面3線となっています。
個別のホームが1線ずつ、サンドイッチ状に挟まるという、珍しい形態になっており、列車がくると、車両検査をやっているような気分になります。また、車両基地が併設されており、駅員が常駐する主要駅となっています。
各ホームの宇奈月温泉方にある構内踏切で、線路の南側にある駅舎へ連絡しています。
駅舎の内部はゆったりしており、ガラス張りの待合室も整備されています。古い駅舎が、よくいえば旧態を残したまま、悪くいえば放置されたような状態で使われている駅が多い中、やはり主要駅の貫禄というべきでしょうか。
駅舎は左右非対称で、玄関のやたらと高いガラスの扉と窓、軒先の細い柱が印象的です。雪国ゆえにともすれば重々しくなりがちな駅舎を、大きなガラスを使うことで明るくしようとする工夫が感じられます。天井が非常に高く、かつては立派な照明器具が設置されていたと思われますが、現在は蛍光灯がはめ込まれているのみです。出札窓口も立派に整備されており、中小私鉄の中間駅としては最上級の設備といってよいでしょう。
もっとも、一歩外に出ると、木造モルタル2階建ての駅舎の外観は、内部の明るさとは対照的に重々しい印象を与えます。駅前がくすんだ雰囲気であったせいか、どことなくくたびれた印象が拭えません。
黒部市の中心街に近く、駅周辺には古い商店街が形成されていますが、あまり賑わっているようには感じられませんでした。それでも、滑川や魚津とは異なり、現在でも実質的な市街地の最寄り駅はあいの風とやま鉄道ではなく、地鉄が確保しています。
市役所などの公共施設は、ひとつ隣の東三日市のほうが近く、電鉄黒部と東三日市で黒部市の中心駅を分担しているようですが、列車の運転本数が電鉄黒部以東で減少する(電鉄黒部で折り返す列車が多い)ため、この駅のほうが利用者が多いようです。
あいの風とやま鉄道の黒部駅とはやや離れており(徒歩12分ほど)、徒歩連絡は無理ではありませんが、乗換駅としては機能しておらず連絡案内もありません。
特急を含むすべての列車が停車します。詳細は確認中。
確認中。
黒部市の中心駅という位置づけにより付けられたものです。「黒部」の名称については、JR西日本-北陸本線:黒部を参照のこと。
黒部鉄道の手により、1922年11月に三日市(のち黒部。国有鉄道との接続駅で、現在の電鉄黒部とは別)-下立が開通した際に開業しました。続いて1936年10月、富山から順次開業した富山電気鉄道が西三日市まで開業し、両線が接続します。この両線が戦時統合して富山地方鉄道となり、本線の一中間駅となっています。三日市(→黒部)へのルートは支線として存続しましたが、1969年に廃止されました。
しばらく西三日市の駅名が用いられていましたが、国鉄三日市駅との区別がつきにくかったためか、やがて「電鉄桜井」に改称しています。桜井町と生地町が1954年4月1日に合併して黒部市が誕生したのちもこの駅名が使われていましたが、1989年4月1日に現在の駅名に変更されました。
確認中。