新幹線開業に伴い接続駅として誕生

新黒部

しんくろべ Shinkurobe
新黒部駅
▲新黒部駅《2015年9月26日撮影》

新幹線の高架を東に越えた先に

新黒部駅ホーム(上市方を望む)
【写真1】新黒部駅ホーム(上市方を望む)。《2015年9月26日撮影》

富山地方鉄道の線路が北陸新幹線の大きな高架橋をアンダークロスすると、まもなく接続駅として新設された新黒部駅に到着します。

階段とスロープを整備

新黒部駅出口
【写真2】新黒部駅出口。階段とスロープがあり、奥には構内踏切があります。《2015年9月26日撮影》

上市方に出口があり、階段のほかにスロープが設けられており、バリアフリーに対応しています。北側(新幹線駅側)が基本的な出口ですが、南側にも構内踏切経由で出ることができ、こちらには駐車場が設けられています。

壁面はガラス貼り

新黒部駅ホーム(宇奈月温泉方を望む)
【写真3】新黒部駅ホーム(宇奈月温泉方を望む)。《2015年9月26日撮影》

こぎれいな片面ホームが設けられており、おおむね2両相当の長さの上屋が設置されています。壁面はガラス貼りになっており、北側にある駅前広場がよく見通せます。

ホームの出入りと待合室の出入りは別々に

待合室入口
【写真4】待合室入口。《2015年9月26日撮影》

新黒部駅そのものは無人駅扱いで、ホームから改札口を通らずに外へ直接出入りできますが、その脇に待合室が設けられています。逆に言うと、待合室からはホームには直接は行けません。新幹線から乗り換えた乗客はどちらに行けばよいのか戸惑う形になっており、ほぼフラットであるとはいえ、導線への顧慮がいささか浅い気もします。

待合室ではアテンダントが案内

新黒部駅待合室内
【写真5】新黒部駅待合室内。《2015年9月26日撮影》

時間帯によっては待合室の中にアテンダントがおり、乗車券を販売したり利用者に案内したりしています。ただし、新幹線乗り場から直接ホームへ向かった場合には、目につきにくい場所であり、観光案内所程度に認識されている可能性も高いかと思われます。なお、ICカード(えこまいか、Passca)のチャージができるか訪ねてみたところ、非対応とのこと。

新幹線には傘を差さずに乗り換え可能

新黒部駅から新幹線の黒部宇奈月温泉駅への通路
【写真6】新黒部駅から新幹線の黒部宇奈月温泉駅への通路。《2015年9月26日撮影》

地鉄の新黒部駅は、北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅とは道路を挟んで向かい合っており、接続駅ではあっても同一駅とは呼べません。城端線と北陸新幹線の新高岡駅に近い位置関係といえましょう。ホームを出て正面には上屋のある通路が延びており、新幹線高架下にある横断歩道経由で黒部宇奈月温泉駅に乗り換えができます。

駅前広場にはEV用充電装置も

地鉄駅前広場
【写真7】地鉄駅前広場。《2015年9月26日撮影》

新幹線側とは別の駅前広場が整備されており、ロータリーが設けられていました。新幹線駅前ロータリーとは異なり、一般の自家用車も自由に利用できるようになっています。特筆すべきポイントとしては、電気自動車用の充電装置が置かれていたことで、24時間無料で利用できます。

集落の中心からは離れて

新黒部駅を宇奈月温泉方から望む
【写真8】新黒部駅を宇奈月温泉方から望む。《2015年9月26日撮影》

駅の周辺には民家がぽつぽつ建っており、ホームの反対側にも家がありますが、集落と呼べる規模ではありません。乗り換え客の動きがあるものの、人の気配が希薄な印象を受けます。この地域の中心部は少し東側にあり、ここには舌山駅が設けられています。

停車列車 [2015年3月現在]

特急以下、全列車が停車します。下りの特急に乗ると、宇奈月温泉駅までノンストップです。

駅名の由来

建設時の仮称がそのまま採用されました。北陸新幹線の駅名「黒部宇奈月温泉」が先に決定しましたが、地鉄には「(電鉄)黒部」「宇奈月温泉」の両駅がすでにあるため同一駅名にはできなかったことによります。

歴史

北陸新幹線黒部宇奈月温泉へのアクセス駅として、新幹線開業に先立って開業しました。

2015年2月26日
開業。

周辺の見どころ

確認中。

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