立山線ホームは相対式でカーブを
立山線と上滝線の接続駅です。上滝線の列車はすべてこの岩峅寺止まりとなっています。立山線では快速急行および急行が停車しますが、特急は朝の下り1本を除き通過します。
ホームは、東側にある立山線が相対式2面2線、西側にある上滝線が1面2線となっており、立山線両ホームおよび上滝線ホームから構内踏切をわたると駅舎にいたります。
駅舎は木造モルタル2階建てで、古い村役場か学校などを連想させる建物ですが、何よりも目を引くのが大きな唐破風を備えた車寄せ。のっぺりした壁面とはまことに対照的な玄関周りが、この駅舎を何とも形容しがたいものにしあげています。
立山線ホームは緩やかなカーブを描いており、立山線にとっては平地路線から山岳路線へ移る境界駅となっています。
上滝線ホームは島式で直線状
いっぽうの上滝線ホームは、立山線ホームとは別になっており、通常使われる北東側(改札側からみて右側)の線路はこの駅で行き止まりとなっています。反対側の線路は立山線とつながっていますが、営業運転では使われていません。
雄山神社への拠点駅ですが、駅周辺はそこそこの規模の集落を形成してはいるものの、特に商店街などが形成されている雰囲気ではありませんでした。岩峅寺は、急流で知られる常願寺川が富山平野で出る、扇状地の扇端部分に位置しています。
停車列車 [2015年3月現在]
立山線の特急は電鉄富山から立山へ向かう朝の1本のみが停車となり、また快速急行・急行が停車します。上滝線は全便各停のみなので割愛。
歴史
1921年3月に立山鉄道が五百石-立山を開通させましたが、この立山駅が現在の岩峅寺駅の前身といえます。その後、富山県が経営する鉄道線が1921年8月20日に上滝-岩峅寺を、10月11日には岩峅寺-横江を開通させています。しばらく、立山鉄道→富山電気鉄道の立山駅と富山県営鉄道の岩峅寺駅が近接する状態が続きましたが、1936年8月13日に両駅が統合され、富山電気鉄道が富山県岩峅寺駅に乗り入れる形となりました。戦時中の統合により、富山県営鉄道を継承していた日本発送電は富山地方鉄道に事業譲渡し、富山地方鉄道の駅となっています。
- 1921年3月19日
- 開業。