上長瀞

かみながとろ Kaminagatoro
上長瀞駅
▲上長瀞駅駅舎《2003年9月14日撮影》

 

上長瀞駅構内
【写真1】ホームはゆるやかなカーブを描いています。上り線の待合室は、風雪に耐えた木造のものです。《2003年9月14日撮影》

長瀞と並ぶ、荒川観光の拠点駅です。業務委託駅で、自動券売機はなく窓口で硬券が購入できます。

2面3線から成る地平駅ですが、西側の線はほとんど使われておらず、実質的には駅本屋前とその対向のみが使われています。2つのホームは、構内踏切で連絡しています。

駅舎は鉄筋コンクリート造の平屋建で、正面の右半分は縦長の窓が並び、玄関の車寄せには大きな屋根が設けられています。待合室の天井が高いのは、昭和初期の主要駅舎によく見られるスタイルといえましょうか。また、正面左手には臨時改札口が設けられており、多数の利用客をさばいた時代があったことをうかがわせます。

駅前広場はずいぶんと立派なもので、大型の観光バスが何台も入れるだけのスペースがありますが、私が下車および訪問したときにはガランとしていました。駅前には飲食店が並んでいますが、キャンプや釣りなどの観光客がときおり顔を出す程度であり、長瀞の市街地から大きく離れていることもあって、シーズンオフは閑散としています。

停車列車

確認中。

乗り場

確認中。

駅名の由来

確認中。

歴史

1915年12月、長瀞船下りの拠点駅として開業しました。当初は「国神」と称しましたが、1928年5月15日に現在の「上長瀞」に改称しています。

1915年12月29日
「国神」駅として開業。
1928年5月15日
駅名を「上長瀞」に変更。

周辺の見どころ

長瀞渓谷

駅から東へ、徒歩3分。荒川随一の渓谷で、結晶片岩の巨石が岩畳をなしています。明治初期に地質学者のナウマンの紹介によって注目を浴び、日本地質学発祥の地とされます。岩畳は国の特別天然記念物に指定されており、河原はキャンプ場として利用されています。野上駅付近から皆野駅手前まで続いており、上長瀞―親鼻間の鉄橋は、鉄道写真の撮影地として有名。なお、長瀞ライン下りは長瀞駅が起点なので注意。散策自由。

埼玉県立自然の博物館

駅から東へ、徒歩5分。秩父の奇獣として知られるパレオパラドキシアの実物大模型や、長瀞渓谷を形成する地層の復元など、古生物と地質学にスポットをあてた博物館。月休、100円。

【Link】埼玉県立自然の博物館公式Webページ

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