いすみ鉄道の拠点駅

大多喜
おおたき
Otaki

大多喜駅

 いすみ鉄道の拠点駅で、いすみ鉄道の本社が置かれています。いすみ鉄道唯一の有人駅で、窓口で切符などを販売しています。

 駅舎は古い木造のものですが、そうとは思えないほど大きく改装されており、外観は武家屋敷と物見やぐらをイメージしたものになっています。城下町である大多喜の玄関としての位置づけなのでしょうか、どうにも腰の座らない駅舎に見えてしまうのは、私だけでしょうか。

大多喜駅改札口

大多喜駅改札口。いすみ鉄道唯一の有人駅です。《2008年8月11日撮影》

 ホームは千鳥式に配置されており、列車の行き違いが行われます。駅本屋と1番線(上総中野方面)が接しており、2番線(大原方面)との間は構内踏切で連絡しています。現在のいすみ鉄道線では特殊自動閉塞式をとっていますが、かつてはタブレットを交換しやすい構造になっていたといえるでしょう。

大多喜駅ホーム

大多喜駅ホーム。千鳥式に配置されています。《2008年8月11日撮影》

 駅構内には車庫があり、レールバスや機関車などが留置されています。

大多喜駅構内を南側から望む

大多喜駅構内を南側から望む。《2008年8月11日撮影》

 駅前にはロータリーが整備されてタクシーが常駐しており、「大多喜町観光本陣」なる観光案内所があります。

 大多喜は城下町として知られ、現在もところどころに古い商家などが残っており「房総の小江戸」を自称しています。また、一帯は天然ガスを多く産出することでも有名です。

乗り場

 駅本屋側が1番線になっています。

駅名の由来

 大多喜の地名は、この地が盆地であり、多数の滝が周辺に存在していることによるものと推測されます。

歴史

 国鉄木原線の当初の暫定終着駅として開業しました。

 なお、国鉄木原線の前身といえる夷隅軌道の終着駅は大多喜でしたが、この駅は夷隅川の右岸(東側)にあり、現在の大多喜駅とは大きく離れた位置にありました。

周辺の見どころ

大多喜の街並み

 駅東側一帯。江戸時代に城下町として整備された大多喜の古い街並みが、ところどころ整備されて残っています。「渡辺家住宅」は1849年建造のしっかりした商家で、国の重要文化財に指定されています。もっとも、無理に古い家のように見せかけているだけの建物が少なくなく、商店街としてみると寂れているともいえ、全体にちぐはぐな印象は否めませんでした。

房総中央鉄道館【未訪】

 コメント準備中。

大多喜城(千葉県立中央博物館大多喜城分室)

 駅から西へ、徒歩12分。本多忠勝が築城した城郭です。現在は天守閣様の建物が復元されて博物館の分室となっており、武器・武具を中心とした展示を行っています。月休、200円。

その他

2009年9月10日

▲ このページの先頭へ ▲

ご意見、ご感想などは、脇坂健までお願いいたします。
Copyright ©1999-2009 Wakisaka Ken. All Rights Reserved.