上毛電気鉄道と東武桐生線との接続駅です。上電の駅では、ほかに中央前橋(JR両毛線の前橋駅)、桐生球場前(わたらせ渓谷鉄道の運動公園駅)、西桐生(JR両毛線の桐生駅)の各駅で乗り換えが可能ですが、同一駅での乗り換えができるのはこの赤城のみです。また、東武線とは線路がつながっており、車両の行き来もできます。かつては貨物列車の出入りも行われていました。
上電としては島式ホーム1面2線で、駅本屋は北側にあり、構内踏切で連絡しています。南側には東武のホームもあり、中間改札がないため、上電が東武の支線のように見えなくもありません。もっとも、駅の改札業務は上電が行っており、東武利用者でPASMOおよび相互利用IC乗車券をする場合は、読み取り機にタッチします。なお上電ホーム上屋は、ほかの駅でも見られるアクリル仕様です。
2002年ごろまで使われていた旧駅舎は石造り風のデザインで、建物全体を看板が覆う一方、中に入ると年季の入ったコンクリートが威圧感を漂わせていました。現在では明るく開放的な空間になっており、売店や待合室も整備され、立ち寄りやすくなりました。特に、半円筒を組み合わせる形になっている屋根は採光がよく、流れをもたせた空間はゆったりとくつろげる雰囲気を演出しています。
駅のすぐ北側にはロータリーが整備され、これに面する道路は大間々と笠懸を結ぶルートということもあって、自動車がひっきりなしに走っています。赤城駅は大間々の市街地南端付近にあたり、駅の利用者自体は多いのですが、東武の利用者のほうが多いのは確かでしょう。
赤城駅は、上電のなかで唯一みどり市にある駅で、両隣にある東新川、桐生球場前の両駅は桐生市にあります。これは「平成の大合併」の際、合併の枠組みをめぐって自治体間で判断がわかれ、旧新里村および旧黒保根村の地域が桐生市本体からの飛び地になって合併、旧大間々町は東村および笠懸町と合併してみどり市になったたためです。
乗り場
北側(駅本屋側)から順に1番線、2番線となっています。
- 1.上毛線 西桐生方面
- 2.上毛線 大胡、中央前橋方面
駅名の由来
赤城山への観光拠点として付けられた駅名です。
歴史
開通以来の駅です。
- 【1928年11月10日】 中央前橋-西桐生開通の際に「新大間々」駅として開業。
- 【1932年3月18日】 東武桐生線が相老より延長され、接続駅となります。
- 【1950年4月30日】 駅舎改築。
- 【1958年11月1日】 名称を「赤城」に変更。
- 【2003年1月16日】 現在の駅舎が供用開始。
周辺の見どころ
確認中。