中央前橋

上州の赤城山麓を東西に走る上毛電気鉄道、その西側の起点に設けられたターミナル駅です。

櫛形ホーム3面3線から成ります。駅のホームはかつて鉄道駅でよく見られたコンクリートタイル貼りになっています。改札口の脇にはガラス張りの待合室も置かれており、「赤城おろし」「上州名物空っ風」への対策も取られています。コンコースには、上電の各種グッズ類を展示販売するコーナーがあり、鉄道ファンにアピールしていました。

かつては駅ビルの中に駅舎が収まっていましたが、地方都市でよくあるようにテナントが次々と撤退、駅舎としてのみ使用されている時期には廃墟のような様相を呈しており、夜にはとても近づきたい雰囲気ではありませんでした。この旧駅舎は解体され、ガラスを多用した明るい駅舎に生まれ変わっています。

中央前橋駅前後の上毛線は広瀬川に沿っていますが、駅前広場はこの広瀬川の上に人工地盤をつくって整備されています。ロータリーのほかに駐車場が整備されています。

駅の周囲にはキャバレーやバーなどが多いほか、飲食店やホテルが多く、駅名から推測されるような都市中心部とはほど遠い雰囲気です。空き室になっているビルも目立ち、繁華街と呼ぶには抵抗があります。駅の東側には、上毛電気鉄道の本社ビルがあります。なお、JR前橋駅へは歩いて12分ほどの距離があり、両駅間は中央バスが連絡しています。