長野原草津口

特急列車は当駅止まり

長野原草津口駅は、吾妻線沿線で最大の観光地である草津温泉への玄関口です。草津温泉へは急勾配を上る必要があり鉄道の敷設が困難なため、長野原草津口駅からバスで連絡することになります。かつては万座・鹿沢口まで走っていた特急列車の運転区間が縮小され、現在では特急列車の全便が当駅を終着としています。

1番線は当駅止まり

島式ホーム1面2線ですが、このうち南側の線路は行き止まりとなっており、北側の2番線のみが東西両方へと線路を伸ばしています。このため、1番線は当駅止まりおよび当駅始発の列車が、2番線は当駅から西へ、および西から直通する列車が発着します。

改札口までフラットに移動可能

島式ホームの西側端からフラットに伸びる通路があり、ここから階段を昇降することなく改札口へつながっています。

このような配線および旅客動線は、横須賀駅とよく似ており、荷物が多い観光客にはありがたい造りになっています。

コンコースには顔はめパネル

コンコースには、観光客の記念写真用と思われるパネルが設置されていました。「リゾートやまどり」に見立てた顔はめパネルもありましたが、運転席のところが目になっているようで、いささか不気味に感じます。

「みどりの窓口」はなし

改札口は有人対応で、IC専用簡易改札機が設置されています。特急の終着駅ながら「みどりの窓口」は設置されておらず、指定席券売機での購入となります。この他にも自動券売機が設置されていますが、バス到着後に乗車券類を購入しようとすると待ち時間が長くなるのは必至です。もっとも、観光客は草津温泉駅で乗車券類を購入することが前提となっているためでしょう。

駅舎は和風の意匠を取り入れた造りになっています。

駅前から路線バスが列車に接続

駅前には巨大なロータリーが整備されており、吾妻線の列車に接続する形で草津温泉への路線バスが発着します。かつては列車1便に対して何台もの路線バスが続行運転したといいますが、北陸新幹線が開業して軽井沢経由でのアクセスが便利になった現在では、その本数も相当少なくなったようです。

長野原の中心市街地はやや西側にずれた位置にあります。