珍しい単線千鳥式
小田栄地区には昭和電線電纜(現、昭和電線ホールディングス)の工場がありましたが、同社が撤退した後、この地域を都市基盤整備公団(現、都市再生機構)が開発した結果、高層マンションや大規模なショッピングセンターが立地するようになり、人口の増大と共に都心方面への移動需要が増加しました。これを受けて、JRと自治体の間で調整の上開業したのが、小田栄駅です。
もともと浜川崎支線自体が単線であることに加え、線路際のスペースがそれほどないという事情から、路面電車以外では非常に珍しい、単線千鳥式のホーム配置になっています。
ホーム設備は簡素
両ホームとも作りは似たようなもので、建設費を切り詰めるためでしょう、非常に簡素な設備になっています。
各ホームの進行方向側の端に出入口があり、階段とスロープが設けられています。駅舎などはなく、簡易IC対応改札機と乗車駅証明書発行機が置かれています。
踏切で滞留が起きそう
両ホームの間をちょうど通るように踏切が通っていますが、この踏切には4本の道路が、X字を描くように集中しています。4本のうち3本は一方通行化されていること、踏切脇が小ロータリーになっていることで滞留が最小限になっていますが、道路横断を図る利用者も多く、タイミングによってはなかなか通行しにくくなっているようです。
歴史
新設駅です。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 2016年(平成28年)3月26日
- 南武線・川崎新町-浜川崎間に、小田栄駅開業。当初は営業キロ未設定で、川崎新町駅と同一駅扱いでした。
- 2020年(令和2年)3月14日
- 本設駅化、営業キロ設定[1]。