設備面はなかなかのもの
茅ヶ崎市から続く相模川沿岸下流の工業地域を形成する寒川町の玄関駅です。駅は寒川町の中心部からやや南に離れた位置にあり、繁華街は形成されておらず、駅の周辺は平屋の住宅が多く並んでいます。
島式ホーム1面2線と橋上駅舎から成りますが、駅舎は寒川神社を意識したのか、直線のダークグリーン屋根、壁面と支柱のカラーリングコントラストなど、全体的にバランスが取れたデザインになっていると感じます。橋上駅舎はとかく無味乾燥なものになりがちですが、少なくとも外見は、非常にスマートな駅に仕上がっています。駅舎内には「みどりの窓口」があり、自動改札機も設置されていますが、キヨスクは廃業していました。
ホームは相模線の他の駅と同様、ぴったり4両ぶんしかありませんが、全体に屋根が設置されています。かつては側線が多く残っていましたが、その多くは撤去されています。
廃線跡地がはっきり見えます
以前は、ここから西寒川まで支線が延びていましたが、この支線は1984年3月31日かぎりで廃止されました。なお、かつての西寒川支線は、寒川駅から北側へ少し進んだところで本線から分岐しており(すなわち単線区間を介していました)、【写真2】の左側のスペースはこれとは別の側線の跡と思われます。
終点だった西寒川駅跡地は、現在「八角広場」なる公園として整備されています。
駅前には商店がちらほら
出口は、町役場などへ通じる北口と、一之宮八幡宮や文化福祉会館などへ通じる南口があり、それぞれ駅前に個人商店やコンビニエンスストアなどが数軒あるほかは、おおむね住宅のみが並びます。
寒川神社へは隣駅から
南口を出てすぐのところには自転車駐輪場が整備されています。
なお、寒川神社の最寄り駅は、ひとつ橋本側にある宮山駅です。
歴史
相模鉄道開業当初からの駅です。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1921年(大正10年)9月28日
- 相模鉄道・茅ケ崎-川寒川(後に廃止)間開業の際、寒川駅開業。
- 1922年(大正11年)5月10日
- 寒川-四之宮間が開業、分岐駅となります。
- 1926年(大正15年)4月1日
- 相模鉄道・寒川-倉見間が開業、中間駅となります。
- 1931年(昭和6年)10月31日
- この日限りで寒川-川寒川間廃止。
- 1944年(昭和19年)6月1日
- 相模鉄道相模線の国有化に伴い、国有鉄道(運輸通信省)相模線の駅となります。
- 1971年(昭和46年)9月24日
- この日限りで貨物営業廃止。
- 1984年(昭和59年)3月31日
- この日限りで寒川-西寒川間廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
歴史
詳細は確認中。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1921年(大正10年)9月28日
- 開業。