信越本線群馬県側の終着駅。
北陸(長野)新幹線開業以前は、急勾配の碓氷峠の上り下りに専用の電気機関車・EF63での牽引を全列車が行っていたため、この横川駅は列車運転上の一大拠点であった。このため特急列車を含めてすべての列車が最短でも4分以上停車し、このために駅弁がよく売れた。列車が発車するときに販売員がいっせいに列車に向かっておじぎすることで有名な「峠の釜めし」はおそらく日本で最も名が知れた駅弁だった。新幹線開業にあわせて横川-軽井沢間が廃止されるとともに、横川駅は一終着駅になった。
写真は、軽井沢方面が廃止になった後のもの。駅前には、「峠の釜めし」の製造・販売を行うおぎのやが経営する食堂があった。また写真手前にある金属のかみ合わせ(排水溝)は、1963年まで用いられていたラックレールを再利用したものという。