日本最大規模の電気街の最寄り駅

秋葉原

あきはばら
Akihabara
秋葉原駅
秋葉原駅電気街口駅舎。2003年3月14日

複雑な立体交差になっています

秋葉原駅を北東側から見る
写真1秋葉原駅を北東側から見る。2007年9月2日

世界最大級の電気街として、国内はもとより海外からも多数の買い物客が訪れる秋葉原は、利用者が非常に多い高架線2つが立体交差しており、このため上下の移動が非常に多くなる駅です。中央コンコースが整備されたためにかなり楽になりましたが、それでも改札内を移動する際に迷いがちになる駅のひとつではあります。

さらに、西側には東京メトロ銀座線(乗換駅はありません)、東側には東京メトロ日比谷線、南側には都営地下鉄新宿線が通っているほか、駅はないものの上野東京ラインや東北・上越新幹線もすぐ脇を走っており、まさに立体交差盛りだくさんという印象です。私が小学生のときに使っていた学習用地図帳には、立体交差の代表として秋葉原駅の断面図が載っていました。

2階に京浜東北線と山手線

秋葉原駅京浜東北線・山手線ホーム(奥は田端方)
写真2秋葉原駅京浜東北線・山手線ホーム(奥は田端方)。2010年1月4日

山手線・京浜東北線ホームは2階部分に島式2面4線があり、京浜東北線の快速が停車します。ホーム上屋支柱は古レールを多用したもので、まことに美しい仕上がりです。

各ホームからは中央コンコースへ降りられるため、中央改札口(つくばエクスプレス開業に合わせて新設)および電気街口へはスムーズに移動できますが、昭和通り口へはいったん中央総武緩行線ホームを経由します(中央コンコース経由でも移動は可能)。

アキバ的な光景がそこかしこに

秋葉原駅ホームから見える広告
写真3秋葉原駅ホームから見える広告。2010年4月24日

秋葉原は1990年代後半ごろから、電気街のみならず、いわゆる“萌え絵”を使用したゲームなどサブカルチャーの聖地としての色彩を濃くしていきます。このためか、かつて多く見られた電気機械パーツやPC関連の広告は数を減らし、代わって萌え絵を使った広告が増ています。

3階に総武線各駅停車

秋葉原駅総武線各駅停車ホーム
写真4秋葉原駅総武線各駅停車ホーム。2006年6月25日

一方の中央総武緩行線(総武線各駅停車)は、山手線・京浜東北線ホームの上側に、相対式ホーム2面2線を構えています。こちらは電気街口のにぎやかさとは一線を画しているような雰囲気があり、ホーム上には店舗や飲食店などが多数入っています。オフィスなどが林立する昭和通り口と直結しています。なお、山手線・京浜東北線とは直接行き来することができます。

総武線各駅停車直結の改札口も

秋葉原駅デパート口
写真5秋葉原駅デパート口。2006年6月25日

かつて、秋葉原駅西側の高架下に「アキハバラデパート」という商業施設がありました。元々戦後にできた闇市のクリアランス施設として設置されたものですが、ここに総武線各駅停車ホーム直結の「デパート口」という改札口が設置されました。現在、同士基地は駅ビル「アトレ秋葉原1」となっており、改札口は「アトレ秋葉原1改札口」と名称を変えています。なお、同改札口への行き来は階段のみです。

昭和通り口側に中2階コンコース

秋葉原駅昭和通り口側中2階コンコース
写真6秋葉原駅昭和通り口側中2階コンコース。2020年2月13日

つくばエクスプレス開業に伴って中央改札が設置されると共に、駅の東側へ行き来する際に中2階コンコースが整備されました。これによって、京浜東北線および山手線から昭和通り口(東側の出口)へ出る際に、総武線ホームを通ることなく往来できるようになりました。スペースがゆったり取られていることもあって「ガチャ」販売機がずらりと並んでいますが、このために床面の方向指示ペイントが見られなくなっているのはいかがなものか。

改札口は3カ所

秋葉原駅昭和通り口改札口
写真7秋葉原駅昭和通り口改札口。2020年2月13日

改札口は、電気街口(西側)、中央(つくばエクスプレス接続)、昭和通り口(東側)の3つがあります。名称に反して中央改札が最も新しくなっています。

昭和通り正面には首都高速

秋葉原駅昭和通り口
写真8秋葉原駅昭和通り口。2020年2月13日

東側にある昭和通り口は、改札口を出て右手が地下鉄日比谷線に直結しています。駅正面には昭和通りと、その上に首都高速1号上野線が通っています。

出口周辺は、岩本町や浅草橋に卸の店舗が多いこともあってか、小さな雑居ビルに事務所を構える中小企業が多く集まっています。

かつては荒々しい印象

改修前の秋葉原駅昭和通り口
写真9改修前の秋葉原駅昭和通り口。2004年8月21日

昭和通り口改修前は、コンクリート高架橋が丸出しで荒々しい印象を与えていました。床面も地平と同じ高さでフラットに移動できるようになっています。

電気街へのアクセス

秋葉原電気街
写真10秋葉原電気街。2006年6月25日

中央改札は前述の通りつくばエクスプレス接続のために設けられた出口ですが、ここはかつて貨物駅があったエリアです。今では再開発のため、その面影は全くありません。

一方の電気街口は、文字通り秋葉原電気街へのアクセス拠点です。列車が到着するたびに乗り換え客が非常に多くなるほか、特に土日ともなると電気街口は人の波でうもれることとなり、待ち合わせ場所としてはとても適切とはいえない状態になります。

停車列車 [2020年6月現在]

京浜東北線・山手線

京浜東北線は、昼間時間帯に限り、山手線との並行区間である田端-田町間で快速運転を行います(西日暮里、鶯谷、御徒町、神田、有楽町、新橋を通過)。

乗り場

京浜東北線および山手線は西側から順に1番線、2番線…となり、総武線各駅停車は南側から順に5番線、6番線となります。

  • 1.京浜東北線北行 上野、大宮方面
  • 2.山手線内回り 上野、池袋方面
  • 3.山手線外回り 東京、品川方面
  • 4.京浜東北線南行 東京、品川方面
  • 5.中央総武各駅停車西行 御茶ノ水、中野方面
  • 6.中央総武各駅停車東行 錦糸町、千葉方面

駅名の由来

確認中。

歴史

上野を起点としていた日本鉄道が、神田川の水運との連携を活用した貨物駅として設置したのが秋葉原駅の最初です。

略年表(クリックまたはタップで開閉)
1890年(明治23年)11月1日
日本鉄道・秋葉原-上野間開業に際し、秋葉原駅開業。当時は貨物のみの取扱いでした。
1906年(明治39年)11月1日
日本鉄道の国有化に伴い、官設鉄道(逓信省鉄道作業局)の駅となります。
1925年(大正14年)11月1日
旅客営業開始(荷物営業は1809年3月22日開始済み)。
1932年(昭和7年)7月1日
国有鉄道(鉄道省)総武本線・両国-秋葉原-御茶ノ水間が開業し、乗り換え駅となります。
1975年(昭和50年)1月31日
この日限りで貨物営業廃止。
1987年(昭和62年)4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2010年(平成22年)11月19日
「アトレ秋葉原1」開業。

駅周辺

確認中。

近隣の見どころ

確認中。

このページの先頭へ