島式ホームが並ぶのはここまで
田端駅は、山手線と京浜東北線の分岐駅ですが、また同時に、湘南新宿ラインの通過駅でもあります。湘南新宿ラインの列車は田端駅ホームは通りませんが、田端駅の西側で駒込方面から上中里方面へ向かう短絡線を通り、営業上は田端駅(構内)を通過している扱いになるためです。なお、京浜東北線が快速運転を行うのは、この田端までとなります。
なお、東北本線(宇都宮線および高崎線)の列車は、少し東に離れたところを尾久経由で走り、王子の手前で再度京浜東北線に合流します。
ホームは切り通しの中に設けられており、島式ホーム2面4線から成ります。跨線橋が2つ設けられており、それぞれ北口と南口につながっています。
駅ビルの出現で大きく変わりました
駅の北側には田端操車場があります。
駅周辺の商店街はごく小規模なもので、乗降客もそう多いわけではありませんが、北口に駅ビル「アトレヴィ」ができて以来集客力が大きく伸びました。また前述の通り京浜東北線と山手線の分岐駅なので、特に京浜東北線の快速列車が運転される日中を中心に、両電車の乗り換えが多く見られます。周辺は住宅地になっています。
南口は隠れ家的な雰囲気
なお、北口とは別に南口も設けられています。こちらは鶯谷駅の南口とよく似た、コンパクトな木造駅舎が現在も使われています。ただし駅前は非常に狭く、道路も石畳になっているなど、23区内の駅とは思えない、いわば隠れ家的な存在の駅となっています。
停車列車 [2020年6月現在]
京浜東北線(快速含む)および山手線の電車が停車します。
駅名の由来
高地である武蔵野台地の先端部分にあたることから付いた地名と思われます。
歴史
非常に複雑な経緯を持つ駅です。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1896年(明治29年)4月1日
- 日本鉄道・上野-王子間に、田端駅開業。
- 1896年(明治29年)12月25日
- 日本鉄道・田端-土浦間が開業。
- 1903年(明治36年)4月1日
- 日本鉄道・池袋-田端間が開業。
- 1906年(明治39年)11月1日
- 日本鉄道の国有化に伴い、官設鉄道(逓信省鉄道作業局)の駅となります。
- 1961年(昭和36年)2月16日
- この日限りで貨物営業廃止、貨物機能を新設の田端操車場駅(田端とは別の停車場)に移転。
- 1987年(昭和62年)4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。