巨大な駅ビルがそびえます
東海道本線(JR東日本)と御殿場線(JR東海)との分岐駅で、駅はJR東日本が管理しています。現在の乗降客の数から見れば、どう考えても割に合わない巨大な駅ビルがそびえ立っています。丹那トンネルが開通する前は東海道線の列車は御殿場経由、すなわち現在の御殿場線を通っており、当時は機関車の付け替えなどが行われるとともに、小田原方面へ分岐する主要駅として扱われていた名残でしょう。
ホームは片面が1つと島式が2つの3面5線です。現在では東海道本線から御殿場線に直通する列車は消滅しています。
車両センターが御殿場線沿いに
御殿場線は、立体交差で東海道下り旅客線と貨物線をオーバークロスするため、3面5線のうち真ん中の1面2線のみの発着となっています。
国府津駅から御殿場線で少し入ったところに、国府津車両センター(旧・国府津電車区)があり、ここまでの区間は、御殿場線との単線並列になっています。
歴史
横浜からの線路は、この国府津が当面の終着駅となりました。その後、御殿場経由で東海道線が1889年2月1日に静岡まで延びると、国府津は機関車の付け替えを行う拠点駅として栄えます。1920年から25年にかけて、小田原・熱海方面への支線が開業すると、国府津は分岐駅としての役割も担うようになります。
1934年12月1日に丹那トンネルが開業すると、御殿場経由のルートがローカル線扱いとなり、国府津も単なる支線分岐駅となりました。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1887年(明治20年)7月11日
- 横浜(現、桜木町)-国府津が開通し、暫定終着駅として開業。
- 1889年(明治22年)2月1日
- 国府津-御殿場-沼津-静岡が開業、中間駅となります。
- 1920年(大正9年)10月21日
- 熱海線の国府津-小田原が開通。
- 1934年(昭和9年)12月1日
- 丹那トンネル全通に伴い、東海道本線が国府津-熱海-沼津経由となります。
- 1970年(昭和45年)5月19日
- この日限りで貨物営業廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、国府津駅はJR東日本の駅になります。なお、御殿場線はJR東海の管轄となったため、2社の境界駅となりました。