無人の三角ホームが印象に残る駅

浅野

あさの
Asano
浅野駅
浅野駅駅舎。2007年4月22日

駅の手前で路線が分岐

浅野駅分岐ポイント
写真1浅野駅分岐ポイント。2007年4月22日

鶴見駅からの鶴見線電車は、大きく分けて扇町方面へ向かう系統と海芝浦方面へ向かう系統がありますが、この両系統の分岐駅となるのが浅野駅です。

2つの路線は浅野駅の西側(鶴見方)で分岐し、デルタ型を描くそれぞれ別のホームに到着します。

構内踏切で連絡

浅野駅構内踏切
写真2浅野駅構内踏切。2007年4月22日

扇町方面の線路は東へと直進しており、島式ホーム2面3線から成ります。

単式ホーム1面1線はデルタ型コンコースの上側にあたりますが、このホームは旅客用としては使われていません。実質的には島式ホーム1面2線から成り、駅本屋との間は扇町方にある構内踏切で連絡しています。

海芝浦系統は大きなカーブの中に

浅野駅海芝浦方面系統ホーム
写真3浅野駅海芝浦方面系統ホーム。2007年4月22日

一方、海芝浦方面は南へと向かうカーブの途中に駅があり、相対式ホーム2面2線になっています。このうち下りホームはデルタ型コンコースの斜め側に位置しています。上りホームとの間は、鶴見方にある構内踏切で連絡しています。

駅舎はかなり大きめ

浅野駅ホームから駅舎を見る
写真4浅野駅ホームから駅舎を見る。2007年4月22日

鉄筋2階建、鶴見線内ではかなり大きい部類に入る駅舎を構えていますが、ご多分に漏れずここも無人駅で、自動券売機と簡易Suica改札機が置かれているのみです。

駅は工場に囲まれて

浅野駅駅舎正面
写真5浅野駅駅舎正面。2003年6月16日

駅のすぐ南側にはJFEエンジニアリングの工場、運河を挟んだ北東側には東芝の工場があり、駅そのものが工場に囲まれているという印象を受けます。

生活感に乏しく

浅野駅駅前北側
写真6浅野駅駅前北側。2007年4月22日

駅の北側には「入船公園」という運動場がありますが、お世辞にも生活感がある空間ではありません。徹底的に無機質な空間ですが、週末になると「ここはどこ?」と思えるほど静かになります。

扇町方の隣接駅である安善まではわずか0.4kmですが、線路に並行する道路がないため、徒歩で移動しようとすると、産業道路まで大回りすることになります(他の2駅は並行道路あり)。

乗り場

北側から順に1番線、2番線…となります。

  • 1.鶴見線下り 浜川崎、扇町方面
  • 2.鶴見線上り 鶴見方面(扇町方面からの列車)
  • 3.鶴見線下り 海芝浦方面
  • 4.鶴見線上り 鶴見方面(海芝浦方面からの列車)

駅名の由来

鶴見線の前身である鶴見臨港鉄道の創始者である浅野宗一郎の名から取られた駅名です。浅野財閥の総帥である浅野は、浅野セメントの成功を契機として鶴見に大規模な埋め立てを行い、臨海工業地帯を作り上げました。

歴史

鶴見臨港鉄道が弁天橋-浜川崎を最初に開通させた際に設置された駅です。開業当初は貨物扱いのみでしたが、1930年10月28日に鶴見駅(当時は仮停車場)まで開通した同鉄道が旅客営業を行うようになった際に、浅野駅も旅客営業を開始しました。貨物営業は、国鉄末期の1986年11月15日に廃止されています。

なお、かつては浅野から鶴見川口まで貨物線が分岐しており、1982年11月15日に廃止となったのちも専用線として残っていましたが、現在ではまったく使われていません。

略年表(クリックまたはタップで開閉)
1926年(大正15年)3月10日
開業。

駅周辺

確認中。

近隣の見どころ

確認中。

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