すぐに終着駅
大川支線は、営業案内では「安善-大川間」とされることが多いのですが、実際には武蔵白石駅構内で本線と分岐しており、営業制度上(運賃計算上)でも本線との分岐は武蔵白石となっています。
武蔵白石で分岐した大川行きの列車は、工場に囲まれながら道路に平行して進み、運河を渡って、終端駅である大川駅に到着します。この間わずか4分、ゆったり走ってもすぐに停車します。片面ホームのみです。
大川支線は、営業案内では「安善-大川間」とされることが多いのですが、実際には武蔵白石駅構内で本線と分岐しており、営業制度上(運賃計算上)でも本線との分岐は武蔵白石となっています。
武蔵白石で分岐した大川行きの列車は、工場に囲まれながら道路に平行して進み、運河を渡って、終端駅である大川駅に到着します。この間わずか4分、ゆったり走ってもすぐに停車します。片面ホームのみです。
ホームは武蔵白石方に少し延長された部分がありますが、これはかつて旧型国電を置き換える形で103系が導入された際のものです。
この区間の列車は非常に少なく、2020年3月ダイヤでは、平日は朝ラッシュ時に4本、夕方ラッシュ時に5本のみで昼間時間帯の運行は皆無、土日にいたってはわずか3本という閑散区間です。列車がなくても武蔵白石まで徒歩12分ほどなので、大きな不便はないのでしょう。
旅客駅としては狭いホームと1線のみというごくシンプルなものです。ホームから階段を降りると木製のラッチと集札箱がありますが、もちろん無人駅です。
ホーム南端に木造のごく小さい駅舎がありますが、封鎖されてかなりたっているようです。妻面を見ると、かつてはもっと大きい建物だったことがうかがえます。
大川駅の西側、東側にはともに工場が建ち並んでおり、特に東側には規模の大きい大川工業団地があります。鉄道利用客の大半は工場勤務者と思われ、このため駅東側(ホームと線路を挟んで反対側)にある工場への通勤の便を図ってか、ホームより少し先に踏切があります(注意書きによると「通路」とのこと)。踏切を設置したというよりは、鉄道敷地内を横切ってしまう通勤客の行動を容認した結果こうなったようにも見えます。
旅客列車の運転がごく少なくなった後も長らく貨物列車が運転されていましたが、最後まで残った昭和電工の貨物列車も2008年3月に廃止され、このため広い構内はホーム前の1線を残して草ぼうぼうとなり、完全に持て余す形になっています。
貨物列車が運行されていた当時は、列車の入換作業を行うため、機回し線を使って手押しで貨物列車を動かす風景が有名でした。
駅の東側には昭和電工の工場があり、同工場へと専用線が延びていましたが、ここも現在では閉鎖されています。
昭和電工の他にも、かつては駅正面にある日清製粉からの貨物列車も運転されていましたが、これもなくなり、今では大川駅を発着する貨物列車は存在しません。大川支線は現在でもJR貨物の第2種区間であり、車扱貨物取扱駅としての大川駅も廃止にはなっていませんが、現時点では貨物列車が復活する可能性は望み薄です。
確認中。
鶴見臨港鉄道が弁天橋-安善町(現在は安善に統合)-浜川崎および安善町-大川を貨物専用鉄道として開通させた際、支線の末端駅として設置されました。同鉄道が旅客営業を開始した1930年10月に、大川駅も客扱を開始しています。一部史料では「日清」と表記されていますが、これは単に「日清製粉工場最寄り駅」であることを示しているに過ぎず、正式名称には変更はないとみてよいでしょう。
確認中。
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