道路と工場のそばに
浅野駅を出た海芝浦行きの電車は、左に運河、右に道路および工場という風景の中を淡々と進み、東芝京浜事業所の前にくると速度を落とし、新芝浦駅に到着します。
浅野駅を出た海芝浦行きの電車は、左に運河、右に道路および工場という風景の中を淡々と進み、東芝京浜事業所の前にくると速度を落とし、新芝浦駅に到着します。
浅野からの平行道路はこの東芝京浜事業所へ至る私道ですが(一般車両の通行は可能)、この新芝浦駅前から先は自由に出入りできる区画はなく、鶴見線が工場の敷地内に乗り入れるような形になっていきます。
新芝浦駅は、工場の正面ということもあって通勤利用が多い駅です。運河のすぐ脇にある駅で、下りホームに立つと、ざざんと波が打ち寄せる音が伝わってきます。
相対式ホーム2面2線から成り、上りホーム海芝浦方にある駅本屋と下りホームは構内踏切で連絡しています。
駅舎は木造平屋建てで、窓口部分は板張りされており無人化されて久しいことがうかがえます。
改札口のラッチは撤去されていますがスペースは非常にゆったりしており、工場勤務の従業員を多数さばいていることを示しています。
新芝浦の先で鶴見線は単線となり、いよいよ海芝浦へ向かいます。なお、新芝浦駅の先から専用線のレールが東芝工場敷地内に分岐しています。
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東芝の前身、芝浦製作所の工場最寄り駅として設置されたために命名されました。「新」を付したのは、東京にあるオリジナル地名の芝浦と区別するためでしょう。
浅野から分岐する支線として、1932年6月に浅野-新芝浦が開通しました。1940年11月に海芝浦へ延長されるまでは、支線の終端駅となっていました。開業当初から一般駅で、1982年11月15日にいったん貨物営業が廃止されたものの、国鉄民営化の際に再度貨物営業を再開しています。
確認中。
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