関東鉄道

 茨城県南部地域の鉄道とバス、不動産業などを経営する企業です(本社:茨城県土浦市)。京成グループに属していますが、東武の資本も入っています。常総線と竜ヶ崎線の2線から成り、首都圏への通勤通学需要を担っていますが、いずれも非電化路線であり、“日本最大の非電化私鉄”と呼ばれることもあります。

 1965年6月1日、常総筑波鉄道(取手-下館および土浦-岩瀬)と鹿島参宮鉄道(石岡-鉾田および佐貫-竜ヶ崎)が合併して誕生しましたが、大都市圏から外れている筑波線と鹿島線を1979年に分社化し、現在にいたっています。

(2004年12月27日)

【URL】 http://www.kantetsu.co.jp/

★1994年8月23日、下館にて完乗。2007年6月17日、西取手にて全駅乗降(その後の開業駅も乗降済み)。全駅の写真を掲載しています。

常総線

 取手から下館にいたる51.1kmの路線で、全線非電化です。取手-水海道の17.5kmが複線化されており、非電化の路線名は、下総(取手)と常陸(下館)を結ぶことから取られています。輸送量は非電化私鉄の中で突出しているものの、八郷町にある地磁気観測所への影響などもあり、現在にいたるまで電化は見送られています。

 水海道以南は、首都圏への通勤通学輸送が中心となっており、全駅が有人駅です。2005年秋開業予定のつくばエクスプレスと守谷で交差する予定になっており、これによって旅客流動が大幅に変わることが予想されます。いっぽう、水海道以北は純然たるローカル線となっています。運転系統も、水海道を境に分かれています。

 常総鉄道の手によって、1913年に全線が一気に開業しました。1927年には、太田郷-三所の支線(1957年から64年にかけて廃止)が開業、1945年3月30日には(旧)筑波鉄道を合併して常総筑波鉄道と改称しています。1965年6月1日は鹿島参宮鉄道を合併して、現在の関東鉄道と改称。1979年4月1日には、大都市近郊輸送と無関係の鹿島線と筑波線を、それぞれ鹿島鉄道、(新)筑波鉄道として分社化しています(筑波鉄道は、1987年3月31日かぎりで廃止)。水海道までの複線化は、1984年に11月1日に完成し、輸送力が大幅に増強されました。1992年には、取手駅で列車が車止めに突入する事故が発生しています。1997年には水海道以北の列車で、2004年にはラッシュ時を除く水海道以南の列車で、ワンマン運転が導入されました。

(2004年12月27日)

駅一覧

取手西取手寺原新取手ゆめみ野稲戸井戸頭南守谷守谷新守谷小絹水海道北水海道中妻三妻南石下石下玉村宗道下妻大宝騰波ノ江黒子大田郷下館

乗車履歴

竜ヶ崎線

 佐貫と竜ヶ崎を4.5kmで結ぶ、単線非電化のミニ路線です。中間駅が1つだけで交換設備もないという、きわめてシンプルな構造になっています。

 沿線は水田を中心とした農村地帯で、域内流動はさして大きいものではなく、龍ヶ崎市と常磐線を連絡する役割が中心となっています。

 1900年8月14日、竜崎鉄道によって竜崎(現・竜ヶ崎)-佐貫が開通しました。当初は762mm軌間の蒸気軽便鉄道でしたが、1915年7月に1,067mmに改軌されました。1944年5月13日、鹿島参宮鉄道に譲渡され、現在にいたっています。1971年からワンマン運転を行っています。

(2004年12月27日)

駅一覧

佐貫入地竜ヶ崎

乗車履歴

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