ホームは島式1面2線
都市再生機構(UR)が開発を進めている住宅団地へのアクセス駅として設けられた駅です。常総南線は全区間にわたって新興住宅地在住者の利用が多いのですが、この駅もそのひとつです。常総線の駅としては、1982年3月に開業した新守谷駅以来となります。2011年3月11日に発生した東日本大震災の翌日に開業を迎えており、当日はしばらく列車が運行されないという状態で開業するという数奇な経緯を持っています。
築堤上に島式ホーム1面2線が設けられています。ホームは駅舎よりは少し高いところにあるため、階段またはエレベータで下におりる形になります。ホームに立っているとそうとはわからないのですが、ホーム上の屋根はゆったりと波を打つような形になっています。屋根に曲線を多用して変化をつけるのは、最近の流行といってよさそうです。
改札口は採光がよい
ホームは築堤上ですが、駅本屋は北側地平に設けられています。自動改札機や自動券売機が設けられており、またLED式の列車案内表示や多機能トイレがあるなど、駅だけを見ていると、ローカル線の趣はまったくありません。
駅舎は当初鉄筋かと思ったのですが、実際には木造平屋建てでした。壁面には合板が多く用いられ、ソフトな印象を出しています。玄関側とホーム側の双方に半円形の窓が設けられて採光がよくなっており、朝日と夕日を連想させるようです。こういうカッティングはなかなか難しそうですが、技術的にはそうでもないのでしょうか。
駅前一帯の開発はこれから
駅前にはコンパクトなロータリーが設けられていますが、開業後1年半を経過した時点では駅前の住宅は少なく、また通勤通学客を対象とした店舗なども見当たらず、開発はこれからのようです。
なお、駅のすぐ南側、すなわち駅前広場から線路を挟んで反対側には国道294号線が通っていますが、こちらへの出口はありません。国道の利用者が多くともそれらは自家用車利用であり、列車の利用に必ずしもプラスにならないという判断でしょうか。
停車列車 [2017年5月現在]
すべての列車が停車します。
駅本屋(北側)から順に、1番線、2番線となります。
駅名の由来
関東鉄道、取手市、都市再生機構の協議によって決定したもので、都市再生機構が開発している住宅団地の名称によります。
歴史
開業の前日にあたる2011年3月11日に東日本大震災が発生、関東鉄道常総線も当日は全線運休に追い込まれました。駅開業日にあたる3月12日になって徐々に運転が再開されましたが、このため開業記念式典などはすべて中止となり、ひっそりとした異例の開業となりました。
- 2011年3月12日
- 開業。
- 2013年2月16日
- 終日無人化[1]。