京急羽田線(旧、穴守線)は、戦後には羽田空港島への区間が米軍に接収されて以降、羽田空港へのアクセス路線としての機能を長らく失っていましたが、羽田空港改良工事に伴って京急の路線が戦後はじめて空港島に乗り入れることになりました。その際にアクセス駅になったのが、当時の羽田駅、現在の天空橋駅です。
相対式ホーム2面2線から成る地平駅です。下りホームの中ほどにモノレールへの乗り換え連絡通路があり、ここでターミナルビルへと乗り換えるルートが確保されていましたが、京急羽田空港駅が開業した今では、京急から羽田空港へ向かう利用者でモノレールに乗り換える人は皆無となり、無用の長物と化しました。この結果、連絡通路自体は使われているものの、早朝および深夜にはこの乗り換え連絡通路は利用されなくなりました。
駅から地上に出ると、そこはもう羽田空港の敷地内で、道路のほかには広い空港用地が広がっています。近くには航空振興財団のオフィスがありますが、通常の事務所や民家は皆無で、なんとも寒々しい雰囲気ではあります。