今となっては中途半端な存在の駅

天空橋

てんくうばし
Tenkūbashi
天空橋駅出口
天空橋駅出口。2009年9月23日

 

天空橋駅地下ホーム
写真1天空橋駅地下ホーム。2009年9月23日

京急羽田線(旧、穴守線)は、戦後には羽田空港島への区間が米軍に接収されて以降、羽田空港へのアクセス路線としての機能を長らく失っていましたが、羽田空港改良工事に伴って京急の路線が戦後はじめて空港島に乗り入れることになりました。その際にアクセス駅になったのが、当時の羽田駅、現在の天空橋駅です。

相対式ホーム2面2線から成る地平駅です。下りホームの中ほどにモノレールへの乗り換え連絡通路があり、ここでターミナルビルへと乗り換えるルートが確保されていましたが、京急羽田空港駅が開業した今では、京急から羽田空港へ向かう利用者でモノレールに乗り換える人は皆無となり、無用の長物と化しました。この結果、連絡通路自体は使われているものの、早朝および深夜にはこの乗り換え連絡通路は利用されなくなりました。

駅から地上に出ると、そこはもう羽田空港の敷地内で、道路のほかには広い空港用地が広がっています。近くには航空振興財団のオフィスがありますが、通常の事務所や民家は皆無で、なんとも寒々しい雰囲気ではあります。

停車列車 [2010年10月現在]

特急以下の列車が停車します。

乗り場

北側から順に、1番線、2番線となります。

  • 1.空港線下り 羽田空港第1・第2ターミナル方面
  • 2.空港線上り 京急蒲田方面

駅名の由来

羽田空港島に架かる橋の名称から命名されたものです。

歴史

1993年3月以前の旧羽田駅については、穴守稲荷駅「歴史」欄をご覧ください。

略年表(クリックまたはタップで開閉)
1993年(平成5年)4月1日
羽田空港アクセス路線として穴守稲荷-羽田(二代目)間が開通し、終着駅「羽田」として開業。同時に移転した東京モノレールと接続します。
1998年(平成10年)11月18日
羽田空港第二期工事完成に伴い羽田空港駅まで延伸、中間駅となります。あわせて、駅名を「天空橋」と変更。

駅周辺

確認中。

近隣の見どころ

羽田大鳥居

大鳥居
写真A-1大鳥居。2010年10月23日

駅A2出口から南へ、徒歩7分。かつて穴守稲荷が現在の羽田空港敷地内にあった際、米軍の移転命令によって羽田地区の住民もろとも移転した際、唯一残ったものです。現在のものは、新滑走路建設に伴い1999年に移転されたもので、海老取川が多摩川に合流する付近に鳥居のみが建っています。付近に建築物が何もないなかで鳥居のみが立つさまはいささか異様で、釣り人などがたむろしています。なお、A1出口側からは道路を渡る横断歩道等がないのでご注意を。また、大鳥居駅は大きく離れています。見学自由。

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