三浦海岸を出ると京急線はふたたび単線となりますが、この区間では全線にわたって複線用の用地が高架上に確保されており、単に片方のみにレールを敷設して列車を走らせる形になっています。その先にある三崎口駅は京急本線の終着駅で、油壺や三崎、城ヶ島などへ向かう路線バスの発着拠点になっている駅です。
相対式ホーム2面2線から成る地平駅で、コンコースは階段をのぼった上側にあります。もっとも、駅自体が傾斜地上にあるためコンコースがある位置から駅前広場まではフラットになっており、橋上駅舎とはまた異なった形態になっています。進行方向の先にはしばらくレールが延びており、かつてここから先まで路線の延長計画があったことを物語っています。
駅舎は平屋建てのものでこれといった特徴があるものではないのですが、改札上に掲げられているCIは駅名表示が統一される以前のものがそのまま残っています。この三崎口のみ旧デザインが存置されている理由は定かではありませんが、比較的新しい駅であるにもかかわらず、そのネオン表示はどことなく懐かしさを感じさせます。
駅周辺には、売店やごく小規模な店舗がぽつぽつ並んでいるのみで、特に賑わっている雰囲気はありません。改札前のロータリーには路線バスやタクシーがひっきりなしに出入りしており、事実上鉄道とバスなどの結節点として機能しているといえます。三崎や城ヶ島、油壺方面へ向かう路線バスは、地元住民や観光客でしばしば満載となります。
駅は三浦半島内陸の台地上に位置しており、京急では標高が最も高い駅です。この先、久里浜線はかつて三崎までの延長計画があり、実際にしばらく先まで工事が行われましたが、結局は延伸計画を事実上断念、1970年には油壺-三崎の、2005年には三崎-油壺の免許を取り下げています。
停車列車 [2010年1月現在]
終着駅なので、京急ウイング号以下すべての列車が停車します。
南側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線となります。
駅名の由来
文字どおり、三崎への入口という位置づけの駅ということです。
歴史
詳細は確認中。
- 1975年(昭和50年)4月26日
- 京急によって三浦海岸-三崎口が開業し、暫定終着駅として設置されました。
- 2005年(平成17年)10月7日
- 三崎口-油壺(仮称)の免許取り下げ。
周辺の見どころ
三浦半島
三浦半島には、城ヶ島や油壺をはじめ、数多くの観光スポットがあります。これらの多くは、三崎口駅を発着する路線バスでのアクセスとなります。個別の記述は割愛します。